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jellyfishのひとりごと

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 23年9月文楽公演 @国立劇場 】


2011、09文楽

【寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう) 】
能の「翁」を義太夫に移したもので、
天下泰平、五穀豊穣を祈願するご祝儀曲です。

面箱を捧げ持った千歳が登場します。
その後、翁、三番叟が登場します。千歳の舞が終わると、
翁が神格を得るための面を付け、
長久円満、息災延命を祈願し舞い終わると面をはずし退場します。

その後、三番叟の賑やかな連れ舞いになります。
やがて千歳から鈴を渡れ、猿楽を所望された三番叟が
鈴を鳴らしながら子孫繁栄、五穀豊穣を願い舞い始めます。

三番叟が種を蒔く仕草をしながら踊り、
次第に種を蒔く速度があがり、疲れてしまいますが、
何とか持ち直し元気に舞い納めます。


【伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)御殿の段 】
一連の騒動で食事ができなかった鶴千代と千松は腹をすかせ、
政岡は茶道具を使って飯焚きを始める。
大名でありながら、暗殺の危険をさけるため
食事も満足に取れない鶴千代の苦境に
心を痛める政岡。

主従三人のやりとりのうちに飯は炊けるが、
食事のさなかに逆臣方に加担する
管領・山名宗全の奥方・栄御前が現われ、
持参の菓子を鶴千代の前に差し出す。
毒入りを危惧した政岡だったが、
管領家の手前制止しきれず苦慮していたところ、
駆け込んで来た千松が菓子を手づかみで食べ、
毒にあたって苦しむ。

毒害の発覚を恐れた八汐は
千松ののどに懐剣を突き立てなぶり殺しにするが、
政岡は表情を変えずに鶴千代を守護し、
その様子を見た栄御前は鶴千代・千松が
取り替え子であると思い込んで政岡に企みをもらす。

栄御前を見送った後、母親に返った政岡は、
常々教えていた毒見の役を果たした千松を褒めつつ、
武士の子ゆえの不憫を嘆いてその遺骸を抱きしめる。

その後、政岡の本心を知った八汐が
襲いかかってきたが、その八潮を切って、
千松の敵を討つ。

【 近頃河原の達引(ちかごろかわらのたてひき)  堀川猿廻しの段 】
お俊伝兵衛の心中の物語です。

お俊の兄で猿廻しを生業にしている与次郎の家。
与次郎は母おぎんとくらしていて、
目がみえないおぎんは近所の子どもに
三味線を教えてわずかな金を得ている。
長く患っていることをすまながる母を、
与次郎は景気の良い作り話をして優しく慰める。

お俊は、いい交わした伝兵衛が殺人を犯してお尋ね者になり、
その原因がお俊だったことから厳しく詮議されたが、
丹波屋の主人の計らいで今はひそかに実家へ戻ってきている。

心中などさせないようにと主人に言われた与次郎は
「二度と伝兵衛に会うな」とお俊に言いわたすと、
お俊は伝兵衛にあてて書いた退き状を見せる。

その夜ふけ、伝兵衛がここへ忍んでくる。
咳ばらいでそれと気がついたお俊が外に出て、
小声で話していると目を覚ました与次郎があわてて、
暗闇の中で伝兵衛をお俊をとり違えて家に引っ張り込み、
お俊を外へ締め出す。

間違いに気がついた与次郎が伝兵衛に
お俊の書いた退き状を見せると、
伝兵衛はお俊の心がわりを責める。
ところが戸の向こうからお俊は
伝兵衛にその退き状をよく見てほしいと頼む。
伝兵衛がそれを読んでみると、
なんとそれは兄と母にあてた書置きだった。

与次郎は読み書きが出来ず、
母は目が見えないので今まで気がつかなかったのだ。
伝兵衛は二人に詫びながら、お俊の書置きを読み上げる。

伝兵衛と心中するのは前世からの定めと覚悟を決めているお俊。
その気持ちを察した母と兄は、
せめてしばらくでも二人が生き永らえることができるようにと願う。
与次郎はお初徳兵衛の唄を歌って猿回しを見せ、
二人に杯をかわさせる。しかしこれは別れの水杯で、
お俊と伝兵衛は母と兄の心遣いに感謝しながら旅立っていく。


201109文楽

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私的辛口(?)感想です…



国立劇場45周年記念2

正月によく上演される<三番叟>がこの時期に上演されたのは
国立劇場が45周年という記念の年だからでしょうか?
震災の年、字幕に表示された、義太夫節の
「天下泰平国土安穏の、今日の御祈祷なり」が
心に響きました。
なにとぞお願いいたします。

三番叟の人形遣いの方々は特に大変そうに見えました。
ご祈祷、ありがとうございます。

<先代萩>では、毎回、政岡さん
早くご飯をあげて下さいと思ってしまいます
(今まで拝見した)歌舞伎とは違って、
お茶道具が次の間にあるのが、なんだか良かった。
隣の間で鶴千代と千松が歌っていたりするのが
ちょうど良い距離感のように思えました。
それにしても、本当に、哀しいお話です。

前半は、正直、若い義太夫でお願いしたい幕でもありますね。

<近頃河原の達引>
二人の門出を祝って猿回しの芸を披露する
お兄ちゃんが泣かせますって、そのときは笑っちゃうんだけど。
その前まで弱腰で、情けないお兄ちゃん。
歌舞伎などには、堂々とした武士がよく出て来ますけど
普通のひとはこんなもんですよね。
妹もある意味、男気ありますもん。

猿回しの芸では、人形遣いがひとりで
二体の猿を扱っていました。
(友人に、パペットマペットと言われて笑うた
実は、妹たちは心中を決心しているわけで
死出の旅になるかもしれない…という悲しい別れの場面。
でも、ひょうきんで、可愛いいお猿さんたち動きで
なんだか癒されてしまった。

二人を見送る母と兄は、
どんな二人であろうと、少しでも長く生きてほしい
と願っているんですよねぇ

千歳太夫の伸びやかな声を堪能させていただきました。


国立劇場45周年記念
 
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  1. 2011/09/25(日) 22:12:50
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