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jellyfishのひとりごと

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 90ミニッツ 】


2011.12.2190ミニッツ 看板

笑の大学」のメンバーが15年ぶりに集結!
三谷幸喜50周年大感謝祭のラストを飾るのは
あの二人の男が舞台上で火花を散らす90分一本勝負のドラマ!!

1997年読売演劇大賞最優秀作品賞受賞、
映画化、海外版上演など演劇史に名を残した「笑の大学」。
戦時中の「検閲」という国のシステムを背景に、
「検閲する側」と「検閲される側」の会話の中に、
三谷幸喜が探求しつづける「笑い」をテーマに
「笑い」が人生に与える豊かさと
「笑い」を描く作家の苦悩を描き、
傑作ドラマを生み出しました。

その中で、生まれて一度も
心の底から笑ったことがない検閲官を演じた西村雅彦と、
劇団「笑の大学」の座付作家を演じた近藤芳正が
15年ぶりに二人芝居で共演します!!

HPより抜粋


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ネタバレあり…私的感想です


2011.12.22 90ミニッツ

笑いが大切だと思った2011年とTV
三谷さんがおっしゃっていたので、
詳細の書いていないチラシを見て
絶対喜劇だろうと想像しておりました。
んが、【 90ミニッツ 】は、「あ~、面白かったぁ~
と言えるような芝居ではなかったのです。
ただし…つまらなかったわけでは無いのです。
う~~~ん。究極のセリフ劇であったことは間違いありません

あらすじ

舞台は病院の一室。
9歳の男の子が交通事故にあい、運ばれて来る。
「息子さんは危険な状態ですが緊急手術をすれば助かる。
            承諾書にサインを!」と整形外科医。
それに対し
「手術を拒んでいるわけではなく、輸血が困るんです。
      なんとか輸血なしで手術をお願いします」と父親。
二人はそれぞれがそれぞれの立場で
“正しい”選択をするために、ぶつかり合い葛藤する。
息子の命を救えるリミットは、あと90分。
物語はリアルタイムで進行する…
結末は劇場で!どうぞご期待ください!

Hpより抜粋


スポットが照らし出したのは
舞台手前の中央に上から落ちる一筋の水。
90分の内容を90分の舞台に仕上げているわけですから、
砂時計のモチーフなのかなぁと最初は思いました

セットはシンプルです。
偉そうなデスクがしつらえてあり、
そこに対面するように置かれているのは
病院の待合にあるような長椅子。
後ろには、パーテーションのようなカーテン。

題名にされている「90分」は、
9歳の少年が手術をすれば助かるタイムリミット
少年の父親は先祖から暮らしている地域の
古くからの教えだからと、頑なに輸血を拒否しています。

以前に、ニュースでそういう宗教の方の報道を
見たような気がする。。。という感情が湧いてきます。

承諾書にサインが欲しい副部長は父親を説得しようと
とにかく様々な理屈をひねり出し、
教えに対する疑問を口にし、
脅し、宥めすかし、説得します。

ほら…ね。底抜けな笑いは難しいのですよ
「笑っていいのかなぁ」というような
後ろめたいような気持ちがどこかにあるんですよね

でも、その中に笑いの要素が全くない訳ではないのです。

父親が住む地域の教えとは、
生き延びるために他者の命を奪うことはしないというもの。
肉食をしないと聞いた副部長は
「肉は消化器から、輸血は血管をとおして取り込むので
                 それは、全く違うことだ」と説得する。
困った父親は、頑なに教えを守っている妻に電話をかけ
「麻薬は口からとっても、鼻から吸引しても
      血管に注射しようと人体に悪影響がある」と言い返す。

肉食はしないけれども、
命を奪わないで得られる牛乳は飲むと聞いた副部長は、
血液もまた輸血した人の命を奪うわけではないと説得する。
再び父親は妻に電話をする。
すると妻は
「牛乳は消化器官をとおして、
      輸血は血管をとおして取り込む。全く違うことだ」
そう来たかぁ~~と、思わず笑ってしまった
このような笑いはところどころにあるのですが
どこか申し訳ない気持ちが…
そして、上から落ち続ける一筋の水は
男の子から流れ出る血液にも
つながっている命のようにも…
いろんなものに見えてきました

現実的なリスクを負うであろう副部長は
医者としての信念をもった自分を
誇らしげに思って、今後、生きていけるだろうけれど、
心に大きな傷を負った父親は一生引き摺っていくのだろうなぁ。
父親が言っていたように、今世の思い残したまま
転生するのであれば、これ以上の地獄は無かろうと思う

理屈、屁理屈の繰り返しの90分間。
圧倒されてしまいました
巧い脚本と達者な役者2人だからこその舞台でありました。


【出演】
西村雅彦、近藤芳正

【作・演出】
三谷幸喜


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テーマ:舞台の感想 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2011/12/28(水) 21:03:29
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