FC2ブログ

jellyfishのひとりごと

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 金閣寺 】


金閣寺

日本文学金字塔、世界のMISHIMA不朽の名作「金閣寺」。
今夏“リンカーンセンター・フェスティバル2011”に正式招待され、
大絶賛を受けた舞台が、東京、大阪での凱旋公演決定!

宮本亜門が芸術監督を務める
KAAT 神奈川芸術劇場オープニング作品として上演された「金閣寺」。
生来の吃音から疎外感に悩まされ育った主人公溝口を森田剛が、
下肢に障害を抱えながらも不敵に溝口を挑発する柏木を高岡蒼甫が、
また溝口とは寺の同朋で、明るさの裏で自死を選ぶ鶴川を大東俊介が、
それぞれの若者の苦悩を全身全霊で見事に演じました。

「金閣寺」は舞台と映像、身体、声で三島文学を多層面に描き、
「生とは何か」「美とは何か」と自問する溝口と二人の友人を主軸に、
現代の若者にも通じる閉塞感を見事に造形します。
2011年7月、ニューヨーカーの魂をも揺さぶった「金閣寺」、
いよいよ来る2012年1月~2月、
日本凱旋公演として上演!どうぞご期待下さい。
HPより抜粋



ランキング挑戦中です。
ぽちっと一押しお願いします


本文の 色文字 をクリックするとリンクページに飛びます。


私的辛口(?)感想です…




赤坂ACTシアターで【金閣寺】を観て来ましたわ
三島由紀夫作品だからね、難解は覚悟
原作も読んでないんだけど
舞台を観た時に聞こえてきた溝口の心の声
最近のニュースに登場する
犯罪を犯す人間の理由を聞くようでした
『自分は悪くないむしろ被害者だ
 あいつがしたから…
 してくれないから…あいつは罰を受けて当然だ

吃音というコンプレックスが溝口に
強い感受性をもたらしているのだけれど
彼には、それがネガティブな方向にしか
働いていないように見えるのよねぇ

ふたりの友人はそれぞれに道を見付ける糸口を
見せてくれていたように思うけど…

特に同じように障害を持つ柏木は、その障害を使って、
半ば確信犯と思われるような方法で、女に近付き、
「彼女は俺の内翻足(両脚の奇形)を愛しているのだ
と開き直ったように言い放つ。
そして、溝口にも、
「吃れ!彼女だって吃りに惚れるかもしれないんだ」
(というような言い方だったと思う)とけしかける。
一見すると、この時、柏木の方が
優位に立っているように見えるのだけど
実際は柏木の方が障害者という呪縛から
逃れられていない気がするのよね
この時、溝口は柏木の魅力について
「あの人の目はきれいな目や思うけど…」と言っていたのだから
それなのに、自分自身の呪縛からは逃れられない

屈託の無い明るさで、溝口を救ってくれていた鶴川が
自分の知らないところで悩み、自死を選んでいたことがショック
だったのだろうかねぇ
内容については、やはり、原作を読んでみようと思いましたわぁ
途中…主人公の閉塞感に息が詰まらなければ良いのだけど

NYで絶賛されたのが分かるような演出でしたね
まずは、照明
炎上する中でひときわ輝いたであろう金閣寺の目映さは
最後だから、尚更、印象的だったわね…
劇中も道、廊下などを照明で表現していました。
それと組み合わせる道具類は、とにかく、『みなし』が多い
セット自体は大きな教室のような造りで
正面には上下に稼働する大きな黒板があり
数脚の椅子、ロッカー、複数のテーブルや机などがあるだけ
その道具たちを積み上げ、組み合わせ、立てかけ、
山門、土手道、寺への石段、廊下などなど
様々な場所に、風景に変えていく。
こんなところも、『クール』と喜ばれそうだよね。

森田剛くんをはじめとして役者陣は良い意味で、
ソツなく、着実に役をこなすという感じ
山川冬樹さんを頭()とするパーフォーマー集団が
溝口の心情を表し、道具の移動、効果音までこなすので
役者陣がキッチリと役をやらないと
舞台全体が得体の知れないものになりかねないのですもの
その辺りの塩梅が絶妙でしたわねぇ

以前に拝見した篠井さんの【サロメ】
同じパフォーマーの方がご主演?と思ったのですが、
違う方でございました
それにしても…森田くん頑張ってましたわぁ
訛りもずいぶん練習されたのだろうなぁ
ナレーションも兼ねていた高岡蒼甫さん、大東俊介さんの声が
穏やかで良かったのよねぇ。おふたり、声質が似てるように感じたわぁ。

舞台として、質の高いものを拝見したわぁと思うけど、
如何せん重いので、楽しかった~~
とは言えないかなぁ
芸術を愉しむという高い感性で 素晴らしかった


原作 三島由紀夫
演出 宮本亜門
原作翻案 セルジュ・ラモット
台本 伊藤ちひろ・宮本亜門
出演 森田剛 高岡蒼甫 大東俊介
中越典子 高橋長英 大西多摩恵 花王おさむ
大駱駝艦(田村一行 湯山大一郎 若羽幸平
          橋本まつり 小田直哉 加藤貴宏)
岡田あがさ 三輪ひとみ
山川冬樹/瑳川哲朗


関連記事
スポンサーサイト



テーマ:舞台の感想 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2012/02/12(日) 00:36:34
  2. 舞台