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jellyfishのひとりごと

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 シンベリン 】


2012.04.10シンベリン 芸術劇場

家族の離散や再会、遭難など幾多の試練を乗り越え、
波瀾万丈の末に幸せな大団円を迎えるというロマンス劇の真骨頂を、
当シリーズならではの豪華キャストでお届けします。
本作は、2012年のロンドンオリンピックに先駆け
英国で開催中の文化の祭典
「カルチュラル・オリンピアード」の演劇イベント
「ワールド・シェイクスピア・フェスティバル」参加作品として
バービカン・シアターでの公演が決定しています。
蜷川シェイクスピアに新たな歴史が刻まれる
最新作『シンベリン』にどうぞご期待ください。

HPより抜粋



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ネタバレあり…の私的辛口(?)感想です




2012.04.10シンベリン

ブリテン王シンベリンの王女イモージェンは
幼馴染みのポステュマスとひそかに結婚した。
しかし、娘を再婚した王妃と先夫の息子クロートン(ばか息子)
と結婚させたかったシンベリンはそれを許さず、
ポステュマスを追放する。

イタリアに渡ったポステュマスに、ヤーキモーが賭けを提案する。
自分なら口説けると言うのだ。
ポステュマスはイモージェンの貞節を信じ、賭けに応じる。
ヤーキモーは早速ブリテンに渡り、
ポステュマスがイタリアで女遊びをしていると嘘を言うが、
イモージェンはポステュマスを信じていた。
ヤーキモーは賭けに勝つため、
鞄の中に隠れてイモージェンの部屋に忍び込み、
部屋の造りの詳細とイモージェンの胸の痣を見、
イタリアに戻ると、ポステュマスに誘惑が成功したと嘘をつく。

絶望したポステュマスはブリテンに
残してきた召使いのピザーニオにイモージェンを殺すよう命じる。
しかし、イモージェンの無実を知るピザーニオは
イモージェンを少年に変装させ、
ちょうどブリテン訪問中のローマ軍の将軍の小姓となって、
ウェールズからポステュマスのいるイタリアに行くよう忠告する。

男装したイモージェンはウェールズで
ポリドーアとキャドウォールという兄弟と出逢う。
実は二人は生き別れのイモージェンの
兄グィディーリアスとアーヴィラガスだった。
無実の罪でシンベリンに追放された
元・貴族ベレーリアスに誘拐され、
実の子として育てられていたのだった。

いなくなったイモージェンを探して
クロートンもウェールズに追ってきた。
イモージェンを力づくで犯そうという腹だった。
しかし、その途中、グィディーリアスに無礼にも決闘を申し込み、
逆に殺され、首を切り落とされる。
同じ頃、イモージェンも王妃から
薬として渡されていた毒を飲んでしまう。
しかしその毒は、王妃の行動に
疑問を感じていた医師コーニーリアスが調合した、
一時的に死んだように見える薬だった。
息を吹き返したイモージェンはそばに
首のないクロートンの死体を見つけるが、
クロートンの着ていた服からポステュマスと勘違いする。

その頃、王妃の諌言により、
シンベリンはローマ軍と戦争を始める。
グィディーリアスとアーヴィラガス、ベレーリアス、
さらに帰国したポステュマスは
ブリテンのためにローマ軍と戦い、ブリテン軍は勝利する。

戦争の最中、王妃は数々の罪を告白して死に、
グィディーリアスとアーヴィラガスは王子として迎えられ、
ポステュマスとイモージェンの結婚も許される。


Wikipediaより抜粋


幕が上がる前から、舞台演出が始まっているのが蜷川さん流
今回の舞台は、楽屋から始まりました。ずらりと並んだ鏡台。
ある者はメイクを。ある者はセリフチェック。
談笑。殺陣の確認もあったかな?
衣装らしきものは着ていなくて、
大半は浴衣姿開演前の声に舞台前方に一列に並んだ面々が
同時にパッと浴衣を剥ぎ取ると、中には衣装。
思わず観客席からこぼれた
『おぉ~』という声が開演のベルでございました

とんでもない悲劇になるかと思われる第一幕と、
大団円に繋がるマンガのような展開の第二幕。

英国公演を控えている舞台だけあって、
海外から見た日本色と思われるものが
あちらこちらに

BGMは歌舞伎や能に使われる大鼓や琵琶も。
蜷川演出ではお馴染みの高い壁ですが、
今回は、裏表に絵が描かれたパーテーションになっていて
険しい山の墨絵の側を見せる場面はブリテンを
源氏物語の挿し絵が描かれた側を見せる場面は
ローマを表していました

そして、最近ではお馴染みの(?)ローマを表すモニュメント、
〈カピトリーノの雌狼〉のレプリカが舞台に置かれています。

この狼像は、ローマを建国したロムルスが双子の弟とともに
雌狼の乳を飲んでいるという有名な像らしいんだけど
何度か使い回している気がしています
初め(ワタシの記憶ではタイタス・アンドロニカス)の頃は
眩しいくらい白かったのに、今回はグレーに塗られていました

ローマ最初の場面では毛氈のような赤い敷物の上に寝そべり、
ワイン片手に女性の話しをするイタリア男たち。
あちらこちらにに見えるのは和尚様が座るような大きな金色の座布団
そして、男たちがガウンのように羽織るのは
黒地に金糸銀糸で刺繍が施された打掛。
色鮮やかながら、派手過ぎないキレイな図でした
パーテーションに描かれた挿し絵は源氏物語の【 雨夜の品定め】
長雨の続く五月雨の夜に、頭中将、左馬頭、藤式部丞が
光源氏に対して、様々な女性について語る有名な場面ですよね

舞台ではこの場面で話した些細な意地の張り合いが
第一幕の悲劇へと繋がります。

今回のカンパニーも曲者揃い
その本領が発揮されたのが第二幕。
捻れた人間関係や企て事や…観客たちはみんな知っているわけでして
それがほどけていくのか、捻れたまま
最悪のラストシーンになるのか息を飲む展開…
と思いきや、びっくりするほど、マンガっぽく展開していきます
そして、登場人物のすべてがリアクションがいちいち仰々しい
観客席からもくすくす笑いが…それでも、
舞台上ではあくまで真面目に展開
まだ幕が開いて間がないのに、この呼吸のあった感じ。
流石、なかなかのカンパニーです

ただスローモーションのシーンはまだまだ…と思いましたな
全体のテンポが合っていないので、スローモーションに見えない

それと…17歳の美少女役
舞台とはいえ大竹しのぶさんではキツいとこあったかなぁ
前半部の少女らしい場面での発声に違和感が
セリフ膨大だし、活舌素晴らしいし、旨いんだけどね。
大竹しのぶさんには、惨劇の発端となる悪妻とかが
合う気がすんだよねぇマクベス夫人なんて最高
この間、拝見した蒼井優ちゃんなんか良さそう
今後、経験を積んでこういう役を演じてもらいたいなぁ。

本もカンパニーも好かったわぁ
シェークスピアにしては爽やかな気分で帰って来ましたわ

【演出】蜷川幸雄
【作】W.シェイクスピア
【翻訳】松岡和子

【出演】
阿部 寛、大竹しのぶ、窪塚洋介、
勝村政信、浦井健治、瑳川哲朗、
吉田鋼太郎、鳳 蘭、

大石継太、丸山智己、川口 覚※
井口恭子、手塚秀彰、塾 一久、
大川ヒロキ、岡田 正、二反田雅澄、
清家栄一、飯田邦博、塚本幸男、
井面猛志、篠原正志、松田慎也※ 他
(※さいたまネクスト・シアター)


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テーマ:舞台の感想 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2012/04/21(土) 12:00:59
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