Jellyfishの散財して…ぐだぐだ。

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台【 桜の園 】


2012.06.28三谷幸喜

初ものづくしの三作品で三ヶ月連続上演に挑む!


2012.06.28三谷版 桜の園

事件です!
三谷幸喜が
アントン・チェーホフ
「桜の園」を演出!!
2011年「三谷幸喜大感謝祭」と銘打ち、
新作舞台を4作品書き下ろし自ら演出した三谷幸喜が
2012年に挑むのは、チェーホフです。
選んだ作品は「桜の園」。
チェーホフの最後の戯曲であり、
チェーホフ「4大名作」のうちのひとつ。
もちろんチェーホフは歴史の教科書に出てくる作家。
その名前は一度は聞いたことがあり、
そして演劇人&演劇ファンならば
その戯曲を知らない人はいないでしょう。
しかし、一般の人々は…?
そんな一般の人々にも名作「桜の園」が
本当に名作であることを知らしめます。

“これがチェーホフ?これぞチェーホフ!”を
合い言葉に、三谷幸喜が喜劇「桜の園」を演出します。
どうぞご期待下さい!


こちらも6月下旬に拝見した舞台。
異常に忙しい6月でございました



ランキング挑戦中です。
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私的(辛口)?感想です…




ラネーフスカヤが娘・アーニャの付き添いで
パリから5年ぶりに自分の土地へ戻る。
帰還を喜ぶ兄・ガーエフ、養女・ワーリャ達。

だが現在ではかつてのように裕福な暮らしはもはや望めず、
金に困る一家。桜の園は借金返済のため売りに出されている。
商人・ロパーヒンは土地の一部を別荘用地として貸し出せば、
難局は避けられると助言する。
しかしラネーフスカヤは散財する癖が抜けず、
破産の危機も真剣に受け止めようとしない。
ガーエフは知人や親戚からの借金を試みる。

小間使いのドゥニャーシャは
事務員・エピホードフにプロポーズされていたが、
パリ帰りの召使い・ヤーシャにすっかり惚れてしまう。
ロパーヒンは桜の園を
別荘用地にする必要性を執拗に説いているが、
依然としてラネーフスカヤは現実を直視しようとしない。
ワーリャとロパーヒンは前々から互いのことを想っているが、
どちらからも歩み寄れないままでいる。
アーニャは新しい思想を持った大学生・トロフィーモフに憧れ、
自立して働くことを決意する。

舞踏会が開かれている。
しかし出席者はかつてのように華やかな面々ではない。
ガーエフとロパーヒンは桜の園の競売に出かけており、
ラネーフスカヤは不安に駆られている。
彼女は別れたパリの恋人とよりを戻すことを考えており、
金を巻き上げられるだけだ
と警告したトロフィーモフと口論になる。
ドゥニャーシャに全く相手にされないエピホードフは
ワーリャを怒らせ、喧嘩になる。

そこへガーエフが泣きながら帰宅する。
ロパーヒンが現れ、自分が桜の園を買ったと宣言する。
貧しい農夫の身分から桜の園の
地主にまで出世したことに感動するロパーヒン。
アーニャは泣き崩れる母を
新しい人生を生きていこうと慰める。

ラネーフスカヤはパリへ戻り、
ガーエフ達は町へ引っ越すことになった。
そのための荷造りが進められている。
ロパーヒンは別荘建設のため、
留守中に桜の樹の伐採を命じている。
ドゥニャーシャは主人と共に
パリに戻ることになったヤーシャに捨てられる。
ロパーヒンはワーリャへのプロポーズを決意するが、
土壇場でやめてしまう。

出発する一行。
病院に行ったと思われていた老僕・フィールスが
ひとり屋敷に取り残されていた。
横たわったまま身動きひとつしなくなるフィールス。
外では桜の幹に斧を打ち込む音が聞こえる。

Wikipediaより抜粋


長々あらすじを読んでみても、名前が覚え難い上、
人間関係が入り組んでいて分かり難いでしょ?
まとめてしまえば、

『浮世離れした没落貴族が、
 家族などの心配も忠告にも耳を貸さずに
 なんとかなるのでは?と
 夢見がちな思いのままに豪遊した挙句に
 土地を奪われ、追い出される』
                    というお話ですかな。

開演前の注意アナウンスを
三谷幸喜氏がやるのはいつもの事ですが、
この舞台では、青木さやかさんが
「ヘビーローテーション」の替え歌
桜の園を紹介してました。
滑りそうで、滑らないといった感じでしたが
日頃のキャラは封印して、
かなり緊張していた感じがしました


生活費も底を着く寸前で、家も売りに出されているのに、
お金の話はしたくないと、
高級そうな紅茶を以前同様に優雅に飲んでいる。
という浮き世離れした風情…
浅丘ルリ子さんでなくては出せないなぁ

一方、子供の頃からの貴族としてのプライドか
過去の栄光にしがみつく感が強い
弟のガーエフを演じるのは藤木孝さん
こちらもあくまで颯爽としていて、
観ているこちらは呆れを通りこして哀しくなってくる。
このお2人の存在感というか浮世離れっぷりが半端ない

そんな背景の中で娘や使用人たちの
恋愛(?)模様が展開されるわけです

すったもんたの末に結ばれたドゥニャーシャとエピホードフ
一方、結ばれないロパーヒンとワーニャ
あらすじとは違うけれど、
この2人の運命が決定的になった瞬間があったように思ったわね

桜の園が競売にかけられる日、
ラネーフスカヤは屋敷で盛大にパーティを催す。
遅くなってから屋敷に戻ってきたロパーヒンは
「自分が競り落とした」と宣言して、
さらに「自分がここの主人だ!」
「それだけ出世したのだ!」と叫ぶんだけど、
ローバーヒンの本当の心は
「桜の園を買い取ってやった!」という喜びよりも
「桜の園を誰かに奪われるならば、せめて自分が…。
 でも、そんなことはしたくなかった!」という哀しみで
いっぱいだったような気がする…

そんなロパーヒンに屋敷の鍵を差し出すワーニャ。
でも、ロパーヒンの手に届く寸前に、その鍵を床に落とす。
この時に、ふたりの恋は決定的になったように思う。
あまりに不器用だよねぇ
歳を重ねている分、真っ直ぐには思いが伝えられない。


いろいろ意見もあるだろうし、難しいとこだけど、
確かに悲劇ではなく、喜劇なのかも?と思ったわ。
少し変われれば、どこか妥協すれば、
すべてがうまく回ったであろうと観ている観客は思うわけだけど、
登場人物たちは、なんかあっけらかんとしていて、
明日からも、生きていくんだろうなぁと思わされる。
やっぱり、人は強いなぁと思ったなぁ
そして、どこか明るさがあるんだよねぇ。不思議だなぁ
度々出てくるロシアの貴族のこの感覚。
現代日本のワタシなどには到底分からんと毎回思うわぁ。

そして、最後の『未熟者!』は
観客の心の叫びかなぁ???

今回も適材適所のキャスティングと、
芸達者揃いの好演で
楽しませていただきました


作 アントン・チェーホフ
演出 三谷幸喜
出演 浅丘ルリ子/市川しんぺー/神野三鈴/大和田美帆
    藤井隆/青木さやか/瀬戸カトリーヌ/高木渉
    迫田孝也/阿南健治/藤木孝/江幡高志


2012.06.28三谷版・桜の園 PARCO看板

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  1. 2012/11/05(月) 23:19:08
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