Jellyfishの散財して…ぐだぐだ。

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 塩原多助一代記@国立劇場 】





原作は名人三遊亭円朝の人情噺。
歌舞伎では五代目尾上菊五郎が、多助・小平の二役をつとめて初演し
六代目・菊五郎、二代目尾上松緑らに受け継がれてきました。
愛馬・アオとの別れをはじめ見所いっぱいの作品です。
今回、三津五郎が多助と小平に初めて挑み
周囲の多彩な人物に花形からベテランまで豪華な顔ぶれが揃いました。
待望久しい舞台が、皆様に感動と勇気を与えてくれることでしょう。

チラシより抜粋

10月下旬に拝見した舞台です
三津五郎丈というと、弔辞を思い出して泣きそうですが、
そこをグッと抑えて、今回もメモ
うっすらの記憶で書かせていただきます。


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ネタバレあり…の私的感想です



偶然の出会いをした二人の塩原角右衛門。
一人は浪人者、もう一人は大百姓。
貧しい浪人者が、息子・多助の将来のために、
裕福な大百姓の養子に出すことになる。

10数年後。養父・養母に先立たれた多助は、
養父の後妻であるお亀の連れ子のお栄を妻としているが
多助は、義母にも妻にもないがしろにされている。
家を乗っ取ろうと目論んだお亀は、
密通相手の侍の原丹治に多助の命を狙わせるが、
多助は、愛馬・アオに命を助けられる。
間違えて殺された円次郎は、
本当に狙われていたのは多助だったことを告げ、息絶える。
それを聞いた多助はこの土地を離れる。

一方、お亀と丹治は。塩原の家の財産を持ち逃げ。
金は手にしたものの、
娘のお栄と息子の丹三郎はすでに亡くなっている。
お亀は、丹治との間に生まれた赤子を抱いて、
雪の山道を逃げ惑う。
やっと見つけた山中の地蔵堂に逃げ込んだ
お亀と丹治だったが、
このお堂守を勤める妙岳という尼は、
実は、悪党・小平の母であった。
妙岳は小平と図って、二人の金を奪おうと計画し、
結局、丹治は小平に殺され、
お亀は赤子を抱いたまま谷底へ落される。

一方、江戸に出た多助は、
炭問屋・山口屋に奉公している。
そこへ父親の替わりにと、掛け取りに来た荷主の八右衛門。
この八右衛門は偽者で悪党・小平丹治だった。
多助の機転で、小平の正体があばかれ、事なきを得た。
本物の八右衛門は、多助に、
将来、千俵の炭を贈ることを約束する。


その頃、多助を養子に出した実父母は、
江戸に引越してきていた。
多助を養子に出した後、召し抱えられ、
主家の領国に住んでいたが、
20年ぶりに江戸詰となったのだ。
息子の安否を気にかけているが、
豪農だった塩原家は今では没落し、
行方を知ることが出来ない。

その二人の住いに、
炭の配達に来たのが、偶然にも多助であった。
引越しの名残りで、荷物に主人の名札が下げられており、
多助は、この家の主人夫婦が、
実の父母であることを悟る。

母はすぐに多助を認め、涙の親子の対面をはたすが、
父は、事情はどうであれ、義理ある養家を捨てて
家を出た多助を許さず、
養家の塩原家の再興を果すまで、対面しないと告げる。

やがて、山口屋から独立して、一軒の店を構えた多助。
大店・藤野屋の娘、お花との結婚も決まり、
八右衛門が約束の炭千俵を運びこんで、
めでたしめでたし。。。


ストーリーを書いてみました
読んでいただいて分かると思うのですが、
謹厳実直な多助の一代記ですから、
派手な演出もなく、大どんでん返しもなく、
正直、地味なお話でございました

序幕の浪人ものが豪農に息子を養子に出す件、
「この子は本当は、こちらの塩原の息子なのだ、
 自分は今まで預かっていただけ」という、
屁理屈がなんとも侍らしい
どう考えても、50両の謝礼に目がくらんで、
息子を金で売ったように思えたけど…
再会した時もその「預かり子だ」という設定(?)を
頑ななまで貫いていて、そこもまた侍らしい

橋之助丈は多助の友人・円次郎と悪婆・妙岳役の二役。
立ち役が多い橋之助丈だけど、
最近は女形も見かけるようになったような気がしますね
女形の時の橋之助丈…デカイんだよなぁ
でも女声を作ると、芝翫丈に似てますねぇ。
さすが親子だわね

巳之助丈も二役。
多助の妻・お栄と密通している丹三郎と八右衛門。
ご立派になられましたねぇ

孝太郎丈も二役。
多助を裏切って密通している妻・お栄と
どうしても多助と結婚したい大店の娘・お花
このお花、多助に『大店の娘なんか、女房に出来ない』と断られ、
棒手振りの養女になって“女房修業”して嫁ぎますが、
振袖の袖、切ってるとこが大店の娘ですって

そして、三津五郎丈は実直な多助と、悪党・小平次との二役。
多助が使う「~でガンス」という訛りが、
<怪物くん>のオオカミ男みたいだぁ
と内心ニヤニヤしていたワタシでありました。

小平次はけっこうアッサリ出なくなっちゃったけど
色気がありましたねぇ~
早替りの演出も単調な流れの中で、良うございました。


このお芝居の見どころは、多助の愛馬・アオとの友情(?)
馬のアオの名演技が素晴らしかった
口や顔の動き、シッポの動き、脚の運び…
切なくて、いじらしくて
中に入っていらっしゃる役者さんのお名前は
どこかに出ていたのでしょうかねぇ
この演目については、表記してあげて欲しいなぁ


平成24年度(第67回)文化庁芸術祭主催



三遊亭円朝=口演
三世河竹新七=作
国立劇場文芸課=補綴
通し狂言塩原多助一代記(しおばらたすけいちだいき) 六幕十一場
           国立劇場美術係=美術

       
   序  幕         上州数坂峠谷間の場   
   二幕目  第一場   下新田塩原宅門前の場
         第二場   同 奥座敷の場
         第三場   沼田在田圃道の場
         第四場   同 庚申塚の場
   三幕目  第一場   横堀村地蔵堂の場
         第二場   同 裏手の場
   四幕目         神田佐久間町山口屋店先の場
   五幕目         昌平橋内戸田家中塩原宅の場
   大 詰  第一場   本所四ッ目茶店の場
         第二場   相生町炭屋店の場


(出演)
 坂 東 三津五郎
 中 村 橋 之 助
 中 村 錦 之 助
 片 岡 孝 太 郎
 中 村 松   江
 坂 東 巳 之 助
 中 村 玉 太 郎
 上 村 吉   弥
 河原崎 権 十 郎
 坂 東 秀   調
 市 村 萬 次 郎
 市 川 團   蔵
 中 村 東   蔵
            ほか
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  1. 2012/12/29(土) 18:52:25
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