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jellyfishのひとりごと

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 菅原伝授手習鑑~天神さまの来た道~ 】



歌舞伎の三大名作と言われるのが、
【仮名手本忠臣蔵】【義経千本桜】
【菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)】
今回はその【菅原伝授手習鑑】の通し狂言を
花組芝居でやってくれるというので、
期待してチケットをとってもらいました

前に拝見した【仮名手本忠臣蔵】の通し狂言が
スッゴク良かったのですもの
花組らしい遊びが盛りだくさんで、テンポよくて
3時間余りで忠臣蔵が見られちゃう
噛み砕いてストーリーを見せてくれるので
歌舞伎では気が付かなかったところに気付いたりするのです… 
今回も楽しみでございます

時は平安、延喜の御世。
斎世(ときよ)親王と、菅丞相(かんしょうじょう)(菅原道真)の娘、
苅屋姫(かりやひめ)とは密かな恋仲。

菅丞相の失脚を狙う左大臣藤原時平(しへい)の陰謀により、
二人の逢瀬を謀反に仕立てられた菅丞相は、
九州・大宰府へ流罪となる。

三つ子の兄弟、梅王丸、松王丸、桜丸は、
菅丞相への義理と各々の立場とに挟まれ苦悩の日々を送るが、
更なる時平の陰謀を知り、
時の急流に巻き込まれながら生きる道を異にしていく。

しかし遠く九州から都を案ずる菅丞相の怒りは、
雷神となって空を越え、時平の悪事を滅ぼす。

やがて天神として祀られた丞相は後世に伝えられていく。


HPより抜粋





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この作品も、当日のメモをもとに…私的感想を書かせていただきます



拝見した後のワタシの開口一番は
『【菅原伝授…】なぜ伝授なのかがわかったぁ』
菅原道真(菅丞相)の筆法の奥義を弟子に伝授するという話が
バッグボーンにあったのねぇ~
現在、歌舞伎で上演されるのは
たいてい【車引】か【寺子屋】だから
菅丞相は全く登場しないものなぁ
…伝授…そうか。そうか

あまり拝見したことがない序幕が興味深かったなぁ
【大内】
菅原伝授の題名の意味が分かった段
この辺りから時平は相当イヤな奴
【加茂堤】【道行】
この後の悲劇の発端となった逢引の段
その割りに、帝の弟宮と苅屋姫の道行きは
悲恋であるはずなのに若者の軽さを感じて、
この後の展開を知っているだけに複雑な心境になりましたわ

【筆法伝授】
寺子屋で登場する武部源蔵・戸浪の夫婦
菅丞相に深い恩恵を抱いたかと、
何故、菅秀才が源蔵の手元に居たのかがわかる段。
塀の向こうから梅王丸が菅秀才を持ち上げて
源蔵に手渡す場面には、にやけてしまった。。。

【土師の里】
菅原道真と藤原時平の対立が、周りの人物に波及していって、
登場人物が道真派と時平派に分かれて
対立するようになったのがハッキリ分かる段。
一番鶏を無理やり鳴かせての悪巧みや
菅丞相の魂が乗り移った木像が出てきたり
面白く拝見しましたわ。


【車引】
先日も拝見した歌舞伎では有名な段。
いつもは威圧感のある真っ青な顔で登場する時平
今回は、マフィアばりのサングラスと太い葉巻
…バブリーな金ぴかリング。車もロー◎ルスロイル
そして、梅王丸&松王丸&桜丸の揃い踏み
やはり、この物語には三つ子が外せません

【佐太村】
こちらは前に歌舞伎でも拝見した段です。
この段では三つ子より彼等の奥方たちに目がいっちゃいました
実際はそれほど年は離れていないと思うけど
年代別の拵えが目を引くのです。
今回は特に三者三様のキャラがたって愉しかった
歌舞伎では三人やたら仲が良かったのだけど、
実際は今回の花組くらいのイザコザはあるでしょう?
嫁同士ですもの
途中の兄弟ゲンカなど笑っちゃうところもあるんだけど
ラストは切な過ぎます

【筑紫配所】
『東風吹かば 匂いおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ』
という有名な歌を詠み、院や帝を守るため雷神となった菅丞相。
そうだよね。これが、道真だぁ~と思う段

【北嵯峨】
菅丞相の御台所、救出の段
次の寺子屋に続く、松王丸の秘密の計画。。。

【寺子屋】
歌舞伎の時と同様に泣けた…
寺子屋に預けられた時から座長の小太郎に、泣かされました。
なんとも健気なのですよ
息子小太郎と千代の別れがツライ、
観客はこの後の運命を知っているからね。

千代は扇を忘れたようだと嘘をついて、戸浪の視線を逸らして
小太郎をヒシッと抱きしめます
そして、この後、首実験までハイスピードで進んでいきます。
この間(ま)でも、泣けるんだなぁ。。

【大内天変】
悪は滅び、天下泰平といったラスト。
めでたし、めでたし。。。なのですが、
たくさんの人間が非業の死を遂げ、人生を捻じ曲げられて…
ワタシの気持ちの中では、晴れぬ思いも残りましたねぇ

今回は花組の感想と言うより、【菅原伝授…】の感想になってしまった。

今回も花組らしく、思いきったデフォルメ、
現代的な趣向も巧みに織りまぜ、ふざけた場面がありつつも、
涙の場面はキチンとおさえていました。
小道具・大道具の使い方も面白かった

さて、残すは【義経千本桜】ですねぇ
あまりに脈絡のないあの大作を是非とも通しで
お願いしたいものです

ところで…
舞台の枠にあった名入り提灯は
ご贔屓筋からのものなんでしょうねぇ。
スゴイなぁ~


●原作:竹田出雲・三好松洛・並木千柳

●脚本:石川耕士

●演出・出演:加納幸和

●出演:
 苅屋姫/小太郎 加納幸和
 天蘭敬(てんらんけい)/仕丁/白太夫(しらたゆう)/三助 原川浩明
 武部源蔵/宿弥(すくね)太郎/仕丁 北沢洋
 菅丞相(かんしょうじょう)/長松 桂憲一
 斎世(ときよ)親王/雑色/堤端十作/鶏 大井靖彦
 女房千代/偽迎いの家来 八代進一
 舎人松王丸/仕丁 小林大介
 舎人桜丸/器量よし 美斉津恵友
 女房戸浪/仕丁 堀越涼
 女房八重/仕丁/家来の家来 二瓶拓也
 舎人梅王丸/奴宅内 丸川敬之
 左中弁希世(まれよ)/腰元てぃんかーべる/涎(よだれ)くり 谷山知宏
 春藤玄蕃(しゅんどうげんば)/船頭/仕丁 磯村智彦
 伊予の内侍/牛/荒島主税/女房春/涎くり親 松原綾央
 判官代輝国/鷲塚平馬/長松親 秋葉陽司
 御台所園生(そのお)の前/中間/仕丁 嶋倉雷象
 腰元勝野/立田の前/星坂源吾/阿闍梨(あじゃり) 横道毅
 三善清行(きよつら)/伯母覚寿(かくじゅ)/安楽寺の住僧/器量よし親 山下禎啓
 菅秀才/土師兵衛(はじのひょうえ) 溝口健二
 藤原時平(しへい)/源吾の手下 水下きよし



    
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テーマ:舞台の感想 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2013/01/28(月) 22:10:11
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