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jellyfishのひとりごと

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 サド伯爵夫人 】


20081030121824


ワタシが好きな現代劇の女形のお二方…
加納幸和さんと篠井英介さん
このお2人が共演する舞台 【 サド伯爵夫人 】は、
見逃せな~い
友人のおかげで素晴らしいお席でした。アリガト

原作の三島氏本人が、
「構想中、老貴婦人の役を出して、女形でやらせる、
とも考えたが、新劇における女形演技の無伝統を思うと、
それも怖くなってやめてしまい、
結局女だけの登場人物で通すことにした」
と述懐しているらしいです。

と、なると…
今回の老け女形…加納さんの責任重大ですな


ネタバレあり…私的感想です

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ロココと呼ばれる絢爛と頽廃の時代から
フランス革命勃発へと至る、
情緒不安定なパリが舞台。
他人を虐待することによって性的興奮を覚える性癖をもち、
実際にSM行為を娼館で行なっていたため
投獄されたサド侯爵。

夫をひたむきにかばい続け、
実母と激しく対立しながら、
理解者であろうと苦しんだサド侯爵夫人・ルネ。
老年に及んで初めて辿り着く真実とは・・・・・・。 



この舞台、サディズムという言葉の語源となっている
サド伯爵は登場しません。
侯爵を取り巻く6人の女性たちが登場します

ルネは貞淑・夫への純愛
母、モントルイユ夫人は法・社会・見栄・道徳
妹、アンヌは女の無邪気さと無節操
シミアーヌ男爵夫人は神
サン・フォン伯爵夫人は肉欲
召使シャルロットは民衆

6人はそれぞれの代表者として描かれ、
動乱の時代に各々が信ずるものの立場から、
当時では理解しがたかったサド伯爵の事件を中心に
思想を激しくぶつかり合わせ、葛藤しながら
時を過ごしています。

フランス貴族たちの飾った言葉や流麗な台詞回しで
真髄が分かり難くなっているんだけど、
ルネの心の動きが本筋ねぇ
自分が深く愛する夫…自分が知っている夫。
娼婦相手にSM行為を行なう夫。
自分が知らない夫と相手をするおんな達への激しい嫉妬
そんな夫の一番の理解者であること、
愛を捧げ続ける…それこそがルネが思う貞淑。

長い年月の末、夫は、
その思いがもはや通じない世界の住人だと気付いた時、
ルネは初めて、我にかえったのかなぁ。
自分が信じてきたものはなんだったのだろうかと。
彼女を救えるのはやっぱり神しかいないのかもね。

たぶん、相当セリフ廻しを早くしているよね。
セリフのスピードが早い
長台詞+スピードにはみんな困っていた様子。
アリキリの石井さん以外はみんな咬んでいました。
石井さんはセリフは多くはないけど、
表情も良かったし、今後、また違う舞台に登場しそうね

この日は特にカミカミだった雨宮良さん。
でも妖艶で上っ面の言葉では騙されない
強い意志の眼が好かったなぁ。

加納さんはいわゆる老け女形ですけど、
髪形も衣装も一番、可愛らしい
だって、ふりふりでゴージャスなんですもん
亡くなった夫の立場、自らの地位を守り、
娘たちへの愛、行く末を心配し、
混沌とした時代に、おんなが生きていく術を
敏感に感じ取る女性。
何層にも複雑に重なるおんなの心理が
伝わってきました。
この方の女形は奥深いなぁ
もっと、男っぷりの好い女性も好きだけど。

今回の篠井さんも立ち居振る舞いが美しい~
苦悩する姿は楚々として、衣装もレース使いが繊細なドレス。
この方の優雅さを拝見する度に
ゆったり行動しようと思うんだけど…
なかなか、実現出来ないものねぇ

今後もこのお二方を注目して参りましょう


20081030121821



原作:三島由紀夫
演出:鈴木勝秀
出演:篠井英介、加納幸和、石井正則、小林高鹿、山本芳樹、天宮良
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テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/11/05(水) 15:14:26
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