Jellyfishの散財して…ぐだぐだ。

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 十月歌舞伎公演 一谷嫩軍記、春興鏡獅子 】 25年10月@国立劇場


 

一谷嫩軍記
〜陣門・組討・熊谷陣屋〜


舞台は、平家が源氏に大敗した一の谷の合戦。
源氏方の勇将・熊谷次郎直実は、
敵陣に駆け入った息子・小次郎直家を自らの陣所へと連れ去ります。
続いて、無官太夫敦盛と名乗る年若き平家の公達を、
源氏の軍政の前で討ち取るのでした。
戦いを終えた直実の陣屋に源氏の大将・義経が出向き、
敦盛の首実検が行われます。
直実の妻・相模は、首を見て泣き崩れます。
それは戦場で敦盛と入れ替わっていた小次郎の首だったのです。
直実は、後白河法皇の落胤である敦盛を助けるよう
義経から秘密の命令を受け、我が子を身替りとしたのでした。
敦盛の母・藤の方の前で、敦盛が隠れる鎧櫃を
平家の旧臣・弥平兵衛宗清に託した直実。
深い悲しみを胸に、出家となって戦場を後にするのでした。

幸四郎が当たり役の直実を、染五郎が小次郎・敦盛を勤めるほか、
ファン待望の好配役。
直実一家の悲劇に焦点を当てた場面構成で、
歌舞伎屈指の名作をご覧いただきます。


春興鏡獅子

江戸城大奥に仕える女小姓・弥生は、見事な踊りを披露しますが、
獅子頭を手にすると、獅子の激しい力に引かれるように駆け去ります。
やがて獅子の精が現れ、胡蝶と戯れながら狂いの様を見せます。

前半では可憐な女小姓、後半は豪快な獅子となって、
二役を踊り分けるところが見どころ。
これまで幾度かこの作品を手掛けて来た染五郎がさらに洗い上げ、
歌舞伎舞踊の醍醐味を楽しませてくれます。

チラシより抜粋


昨年10月に国立劇場で拝見した舞台の感想を
当日のメモを基に、本日も書かせていただきます


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私的辛口(?)感想です…




この月の歌舞伎座の公演は『義経千本桜』
歌舞伎座同様に、国立劇場にも義経が登場~~~

熊谷陣屋は何度か拝見してますけど、
あの場面の前には、こういうお話があったんですね~。
この後に続く熊谷陣屋が解りやすくなって、
なるほど~~と思いました。

笑也丈を、歌舞伎座で拝見したのは久しぶりのような気が…
歌舞伎座に澤瀉屋は、あまり出演させてもらってない気がしますわぁ。
前にも言ったけど、サヨナラ公演にもこけら落としにも、
猿之助丈が出てないもんね〜
スーパー歌舞伎IIの評判が良い様だから、
新橋演舞場の出演がますます増えちゃうのかなぁ
それはさておき…笑也丈は相変わらず清楚でありながら
凛とした美しさで、今回のお役にピッタリでした

左團次丈の弥陀六は飄々としていて、
深い苦悩は見せまいと…心の葛藤が見えました。

前の幕のおかげで、相模が仕えていた藤の局との関係もよく解りました
直実が帰ってくる前に、こんなやりとりがあったのですねぇ
魁春丈の嘆きは深く、高麗蔵丈の思いは複雑で…
乱世に息子を持つ母の切なさ。見ていてどちらも苦しい
息子を身替りに…という演目は何度見ても、涙が出ます。。。
それにしても、自分の替わりに死んでくれた武将がいるとは
敦盛はどんな気持ちなんだろう…と思ったりしました

前髪の小次郎役の染五郎丈は少し声も高め。
初陣の若武者。若いながらも堂々としていて、潔い。
こういう風に首を落とされたのか~と納得しました
熊谷陣屋を拝見する度に、眠気を誘う「軍物語(いくさものがたり)」も、
この前の幕があるとすんなりはいって来るわね。
小次郎、平山武者所に気取られない最期。立派過ぎる

その平山武者所。
花道の逆七三に松が生えた対岸(岩組)が登場し、その上に乗っての演技。
あのような舞台装置が花道に出てくるのを初めて拝見しましたわ。
底意地悪い感じ。主要登場人物のを中で唯一(?)の悪者。
松本錦吾丈が演じて下さるとまた良いのよね~。

敦盛と熊谷ともに馬で登場。
馬には、武将の後ろの飾りが付いていました。
敦盛の飾りがトトトントトトンと
馬の脚のリズムのように動くのが、小気味よかった
海のなかに入っていく演出で子役さんが登場。
敦盛役、熊谷役の子役さんとも頑張っていました
特に敦盛役のお子さんは染五郎丈がやっていた通りに
馬をなだめながら、進んでいきました。お上手
驚いたのは花道を進む熊谷の乗る黒い馬。
花道の出から、後脚に一人補助の黒子さんが…
本舞台にあがると、ひとり、また一人と補助が増え、
本舞台から引っ込む時は馬ふたりに5人の補助…総勢7人で、
幸四郎丈演ずる熊谷を支えていました。
察するに敦盛の鎧に比べ、熊谷の鎧が相当重いのでしょう。
見た目はあまり変わらないのだけど…

その重い鎧を付けて、堂々と演じていらした幸四郎丈。
まずは、お元気そうで何より。
金太郎君も出演する舞台。いつも以上にお元気に見えました
途中、お経をあげた時の声の良さと言ったら…惚れ惚れ。
熊谷陣屋の引っ込みの切なさは胸に迫りました

後日談:この翌日、幸四郎丈の馬が崩れ、落馬(?)なさったようですね。
役者さんの負担もありますし…衣装の軽量化も必要なのでは?



国立劇場のロビーには六代目・菊五郎丈の鏡獅子の
木彫り像が飾られています。
一瞬を捉えた姿には力がみなぎっていて、
ワタシでさえ、圧倒されます。
国立劇場で鏡獅子を演ずる役者さんは
よりプレッシャーがかかるのではと思ってしまいますわ。

先日のイキイキとしたキツネの動きが
今公演の獅子頭の動きに活かされているわねぇ
と見初めは思っていましたわ
でも、拝見するうちに、鏡獅子は染五郎丈の決意のように思えて、
勝手にドラマチックに感じて(?)泣けてきました
奈落落下の事故の直後に、勘三郎丈が亡くなりました。
一歩間違えば自分も…と思えば、
残された自分の役割を強く思うでしょう。
勘三郎丈の大事にされていた舞踊、鏡獅子。
手踊りが多い舞踊です。
その踊りを落下事故の後遺症で痛む手で踊る。
強い決心を感じてしまいました。
今後も染五郎丈の挑戦を出来るかぎり拝見して参ります

胡蝶には息子の金太郎君と香川照之のご子息の團子君。
未来の歌舞伎を背負う2人です
染五郎丈と現猿之助丈も、とても仲が良いのですが、
未来の染五郎丈と猿之助丈が『一緒に胡蝶をやったね~』と
笑いながら話す日が来るのかもしれませんねぇ
歌右衛門襲名の後は、高麗屋の三代同時襲名があると決め付けているワタクシ。
初お目見えから拝見しているいっクンが大人になる姿を
見ながら老いていくのだわねぇ

後日談:当日のメモに書いてあったは歌右衛門の襲名。
ずいぶん先になりそうですね。
いつまでもお待ちしますので、ゆっくりと養生していただきたいものです。





並木宗輔=作
一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)二幕三場
       ― 陣門・組討・熊谷陣屋 ―
国立劇場美術係=美術

       
   序  幕   須磨浦陣門の場   
           同   浜辺組討の場
   二幕目   生田森熊谷陣屋の場
   




福地桜痴=作

新 歌 舞 伎 
十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)長唄囃子連中
             国立劇場美術係=美術
       
   (出演)
   松 本 幸 四 郎
    中 村 魁   春
   市 川 染 五 郎
   中 村 松   江
   市 川 笑   也
   大 谷 廣 太 郎
   松 本 金 太 郎
   市 川 團   子
   大 谷 廣   松
   澤 村 宗 之 助
   松 本 錦   吾
   市 川 高 麗 蔵
   大 谷 友右衛門        
   市 川 左 團 次
            ほか  
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  1. 2014/04/09(水) 20:52:09
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