Jellyfishの散財して…ぐだぐだ。

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 知られざる忠臣蔵 】



忠臣蔵好きのワタクシ。
毎年と言っていいほど、12月には忠臣蔵を拝見しておりますが、
今年も国立劇場で忠臣蔵・外伝を拝見しました
歌舞伎座のような派手さはないもの、
渋くて良い舞台でございました

赤穂浪士の討入りを描く【忠臣蔵】の世界には、
代表作【仮名手本忠臣蔵】を始め
数多くの作品あり、無尽蔵の面白さにあふれています。
今回は、そんな【忠臣蔵】の世界から
<知られざる忠臣蔵>と銘打ち、上演の機械の少ない名作を
選りすぐってお送りします。
年の瀬を締めくくるにふさわしい珠玉の舞台
師走の一時を、国立劇場の【忠臣蔵】で、
心ゆくまでお楽しみ下さい。 


成澤昌茂=作
織田紘二=演出
主税と右衛門七(ちからとえもしち) 一幕三場
       ―討入前夜―
         中嶋八郎=美術
中嶋正留=美術
       
   第一場  大野屋呉服店の離れ座敷   
   第二場  大野屋母屋の一座敷
   第三場  元の離れ座敷
   

奈河七五三助=作
松貫四=監修
いろは仮名四十七訓(いろはがなしじゅうしちもじ)
秀山十種の内 弥作の鎌腹(やさくのかまばら) 一幕三場
          国立劇場美術係=美術       
       
   第一場  百姓弥作住居の場   
   第二場  柴田七太夫邸の場
   第三場  元の弥作住居の場

河竹黙阿弥没後百二十年
河竹黙阿弥=作
国立劇場文芸研究会=補綴
忠臣蔵形容画合(ちゅうしんぐらすがたのえあわせ)
       ―忠臣蔵七段返し―          竹本連中・清元連中・長唄連中 
        藤間勘祖=振付                      
        藤間勘十郎=振付
        国立劇場美術係=美術
       
   大  序  鶴ヶ岡八幡宮社頭の場   
   二段目  桃井若狭之助館の場
   三段目  足利館門外の場
   四段目  扇ヶ谷塩冶判官館の場   
   五段目  山崎街道の場
   六段目  与市兵衛内の場
   七段目  祇園一力茶屋の場  

チラシより抜粋




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私的辛口(?)感想です
 
   

【主税と右衛門七 (ちからとえもしち)】

赤穂浪士中、いまだ十代で討入りに参加したのが、
大石主税と矢藤右衛門七でした。
家老の子と足軽の子という立場を超え、
二人は強い友情で結ばれていました。
いよいよ討入りが明日に迫った日。
主税が滞在する日本橋の呉服店を舞台に、
さまざまな思いを抱いて動揺する二人の姿を、
右衛門七に惹かれる娘お美津の恋心をからめて描きます。
不安な心を鼓舞しようと酒を酌み交わす純真な若者たち。
二人の様子を温かく見守りつつ叱咤し、
静かに立ち去る大石蔵之介の姿からも、
深い余情が溢れる名作です。

チラシより抜粋


討入り前夜の様子を描いた作品。
これは史実に基づいたものでは無いようですね
主税は家老の長男として生まれたので
父と行動する運命であり、
右衛門七は父母の命をかけた哀願によって
四十七士に加わる事になったので、
討入りに対する思いは微妙に違うのよね…。
でも、同じ志(と言って良いのか…)をもつ二人の若者。
そして、右衛門七とお美津はお互いに好きあっているんだけど、
討入りを控えた身だから、右衛門七はその思いを
彼女に伝えることは出来ない
特攻隊を扱った映画などにもありそうな話だけど、
更に、辛いのは明日、討入りだと漏らせないということ。

酒に酔って不安を払拭しようとする若いふたり。
主税の謡いと、鼓、右衛門七の舞い、
それに併せて奏でられるお美津の琴の音。
とにかく、切なかったです。

主税に隼人丈、右衛門七に歌昇丈。
若手ふたりの不器用な(失礼)ようすが
まだ若い武士の純真に見えて、泣けました

初演では吉右衛門丈(当時:萬之助)の主税と
幸四郎丈(当時:染五郎)の右衛門七で上演されたそうですね。

父として優しく、蔵之介として厳しく諌めるのが、
歌六丈が演じていた大石内蔵助。
幕切れの花道で、一言。
「武士とは悲しいもの…よ。」
このセリフが、沁みました~


【 弥作の鎌腹 (やさくのかまばら)】

寛政三年(1791年)に初演された
【 いろは仮名四十七訓(かなしじゅうしちもじ) 】の一場面で、
義士の協力者や肉親などが主人公となる
<忠臣蔵外伝物>の代表作です。
千崎弥五郎の兄で百姓の弥作は、
帰郷した弟から討入りの計画を打ち明けられ、
固く口止めされます。
しかし、義理ある代官柴田七太夫に弥五郎の縁談を断るため、
正直な弥作は、やむなく秘密を漏らしてしまいます。
訴え出ると騒ぎ出した七太夫。
弥作はついに七太夫を鉄砲で撃ち殺し、
鎌で腹を切るのでした。

つましいながらも幸福な日々を送っていた弥作が、
思わぬことから武士も顔負けの壮絶な死を遂げる、
ドラマチックな展開。
初代・吉右衛門の当り役を集めた秀山十種の内の一つで、
当代・吉右衛門が初役で挑む待望の舞台
久々の上演にご期待下さい。

チラシより抜粋


これが特に観たくて、とったチケットでございます
初代の当り役で、現・吉右衛門丈の念願であり、
自身の監修による作品なのだそうデス

朴訥で人の良い、正直者の吉右衛門丈の弥作と、
いかにも武士らしく堅苦しい又五郎丈の弥五郎の
対比が面白かったわぁ
芝雀丈の可愛らしいおかよと弥作の夫は、
のほほんとして微笑ましい
この家族、み~~んな良いひとなのに。
悪代官・七太夫のせいで、壮絶で、
悲劇的な最期を迎えることになるのよ
弥作夫婦は恩義に感じているけど、この七太夫は典型的な悪代官
百姓から巻き上げて、金儲けばっかり考えてる悪~いヤツ。
桃太郎侍か暴れん坊将軍に成敗してもらいたっかたよ~
そうしたら、弥作が切腹することもなかったのになぁ。。。
それにしても、ここまで憎々しいお役を
楽しそうに演じていた橘三郎丈にも拍手でございます

切腹の作法を弟の弥五郎に聞いた弥作は
ありあわせのもので、切腹の体裁を整える。
白布の代わりの風呂敷、
樒の代わりの大根を四隅に置く…。
この辺りまでは、思わず笑ってしまったのだけど…
葉切り包丁ではうまくいかずに
鎌を柱に突き立てて、そこに走り込んで、
腹に刺したところで涙。
さらに、戻ってきた弥五郎とおかよに
事の顛末を告げるところでは、号泣

面白かったけど、辛いお話でございました

 

【忠臣蔵形容画合 (ちゅうしんぐらすがたのえあわせ)】

【仮名手本忠臣蔵】の大序から七段目までを舞踊化した作品で、
没後百二十年を迎えた大作家・河竹黙阿弥の
ユーモたっぷりな才筆が光ります。
【仮名手本忠臣蔵】の各段が、滑稽な筋、
早替わり、人形振り、三人上戸や盆踊りの趣向で彩られ、
いつもとは装いを変えてお目見えします。
竹本・清元・長唄の伴奏にのって、
大星由良之助を始めおなじみの人物が、
【仮名手本忠臣蔵】と一味違う面白さで大活躍します。
黙阿弥の隠れた名作が、新しい振付と作曲により
約六十年ぶりに蘇ります。
一座総出演の豪華な舞台をお楽しみ下さい。

チラシより抜粋


ご丁寧に、口上の『 エッヘン。エッヘン 』から始まり始まり~。
口上人形の首がぐる~っと回ってました
忠臣蔵のパロディってことなのねぇと理解。理解。

大序らしく、人形振りでスタート   

二段。実は揉めていたのは、
若狭之助だったいう幾分緊迫した場面ですが、
衣装を黒衣さんが引き抜くと、酔っ払いに変身。
笑い上戸の種之助丈。怒り上戸の又五郎丈。泣き上戸の歌昇丈。
いるいる。そういうひと

三段目。若々しいお軽・勘兵衛の逢引の場面。初々しかったわぁ。

四段目。力弥役の鷹之資くん、立派になられましたねぇ
立ち居振る舞いがキレイでした。ますます今後が愉しみです。
魁春丈の顔世御前は鎮痛な面持ちでも気品があって、
一気に空気が変わりました。

五段目。歌六丈の早替りなんて珍しいですよねぇ
若手役者さんが演ずる定九郎の艶っぽさはないけれど
(またしても失礼) カッコ良かった
まずは、定九郎姿にて登場。
後ろからくる爺さま(与市兵衛)を待ち伏せる。
そして、顔を笠で隠して、花道から登場した与市兵衛と、
木の陰で、早替わり
爺さま姿の歌六丈はなんだか愛嬌があったのよねぇ。
油断している与市兵衛の後にある稲架け藁から
白い手がヌッと出て…。
(この場面が、見難い席だったのが残念でした
与市兵衛は藁に引き込まれ、出てきたのは定九郎姿の歌六丈。
この辺りで、ワクワクしました
そしてお決まりのセリフ『ごじゅうぅりょう(五十両)』とほくそ笑む。
ここからが可笑しい
死んだハズの与市兵衛が起き上がり、
イノシシのような姿になって去っていく。
(ここもひとり二役???)
そして、定九郎は撃たれて、スッポンから消えました。。。
歌六丈。お疲れ様でしたぁ
やっぱ、渋くて、良いわぁ

六段目。 ここも笑い満載の段。
東蔵丈演じる婆様(おかや)に 村の衆が念仏踊り(盆踊り?)を
教えてもらう場面でした。
おかやの最期が、こんな最期だったとは~~~(汗)

七段目。こちらも有名な<祇園一力茶屋の場> 
この場のお軽は、芝雀丈。こういう可愛らしいお役にピッタリ。
お軽の兄・平右衛門(錦之助)とのちょっとコミカルなやりとりを
人形振りで演じていました
そして、人形振りが解けたところで、
大星由良之助の吉右衛門丈が登場して、幕となりました。

播磨屋~~~
と声をかけたくなるようなエンディングでした



(出演)
   中 村 吉右衛門    
   中 村 東   蔵
   中 村 芝   雀
   中 村 錦 之 助
   中 村 松   江
   中 村 歌   昇
   中 村 種 之 助
   大 谷 廣   松
   中 村 鷹 之 資
   中 村 隼   人
   中 村 米   吉
   嵐   橘 三 郎
   大 谷 桂   三
   澤 村 由 次 郎
   中 村 又 五 郎
   中 村 歌   六
   中 村 魁   春
                ほか
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テーマ:舞台の感想 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2014/04/20(日) 21:32:52
  2. 舞台