Jellyfishの散財して…ぐだぐだ。

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 十一月歌舞伎公演 通し狂言 伊賀越道中双六 】 25年11月@国立劇場



昨年11月に国立劇場で拝見した狂言は

9月に文楽で、ほぼ通しで拝見した

【伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)】の半通し上演。

「行家殺し」「饅頭娘」「奉書試合」「沼津」「鍵屋ヶ辻の敵討」

と呼ばれる五場でした

あらすじは文化デジタルライブラリーでご確認下さいね

http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc16/iga/menu.html

本日も当日のメモをもとに書かせていただきます。



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私的辛口(?)感想です…



序幕から激しい展開のお話なんですよねぇ
仇討の話ですから、当たり前なんですけどね。

序幕・一場・鎌倉和田行家屋敷

お谷に横恋慕している股五郎。
父親の行家に結婚の許しを請うが断られ、
さらに行家に悪事を指摘されて 
股五郎は後ろから行家を騙し討ちし、行家を惨殺。
騒ぎを聞きつけた息子の志津馬が駆けつけ、
暗闇の中、股五郎を捕らえたが、
股五郎が志津馬の脚を斬りつけて、
その場を逃げ去る…。

序幕としては、かなりの衝撃ですよねぇ
幕が上がった直後の腰元たちのおしゃべりの
ノンビリが嘘のような展開です
ここで、ちゃんと股五郎を捕らえていれば…ドラマはないんだけどね。

市蔵丈の河合股五郎は大悪人というよりも、
小狡い小悪党といった印象
この小悪党を追い求める、
仇討に関わった各々の物語のはじまりはじまり。。。。

序幕の二場は、唐木政右衛門屋敷。

文楽で拝見した時に、歌舞伎で拝見したいと思った場面です

花道からほろ酔いの政右衛門が登場。
いつもであれば、艶っぽく見える橋之助丈が
今回はわざと無骨にしているように見えました

仇討ちの助太刀を許してもらうために、お谷と離縁し
まだ幼いおのち(お谷の妹)と結婚するのは
勘当されたとはいえ、恩義があり、舅であった
行家の仇を討ちたいがためと本心を語ります。
この件で、お谷への深い愛情を感じるわけです
だからこそ、この時のお谷の心の動きを歌舞伎で拝見したかったの
わけも分からず離縁され、地獄に突き落とされたお谷が
政右衛門の深い愛情を感じて、天にも昇る思い(?)に浸る。。。
仇討だから、茨の道だけどねぇ
お谷は孝太郎丈。武家の娘(女房)らしく慎ましく、
夫への情愛も出ていて良かった
個人的には、もう少し、新妻へのジットリした嫉妬心や
政右衛門の本心を知った時の喜びを感じたかったけど
あまり露骨に表現すると武家の女房らしくなるのかなぁ

彦三郎丈の五右衛門。この方のこのお役を拝見すると
…歌舞伎でよく聞く<ニンにあった役>
というのを感じました
「命をくれ」という政右衛門に対する
年嵩の風格も流石でございます

序幕三場・誉田家城中。

政右衛門が御前試合で
桜田林左衛門にわざと負け、林左衛門に罵倒されます。
確か、文楽では、この直後に、
内記は、政右衛門がわざと林左衛門に負けたことを見抜き、
雑言を吐くという無礼な林左衛門の態度は
武士道に反すると言って罷免したのよねぇ
なんかスッキリしたのを覚えてます

歌舞伎では少し違っていましたねぇ。
林左衛門は、政右衛門に罵倒を浴びせながらも、
右脇腹の着物が破れている事に気づいて、
手を抜かれたことをうすうす感じて、悔しそうに去っていきます。
内記はその経緯を高座から黙って見守って(?)いました。
若干、分かり難いけど…人間がやるからこその違いなんですかねぇ
 
林左衛門は片岡亀蔵丈、こういうお役にピッタリ
特に毒づいている途中で、脇腹を突かれた事に気づいて
悔しがるところなんかは、さすがさすが~~
そして、内記の翫雀丈、懐が深い、品のある殿様でした。


二幕目は何度か拝見している「沼津」

いよいよ、藤十郎丈の登場です。
相変わらず、お若いので、ビックリ
沼津では、十兵衛と平作が客席へ降りて一巡りをする場面があるのですが、
間近に見た藤十郎丈の顔に皺ひとつないのですよ~~~
年寄りの平作が、実際は息子さんなんですから、
なんかもう~~恐ろしいほどの若々しさです
十兵衛の複雑なこころの動きが丁寧に演じられていて
拝見しているこちらまで、切なくなりました

翫雀丈の平作。
親子、逆転なのを忘れるほどでした
どことなく可愛らしい平作で、腹を切る場面はいつも以上に泣けました
そして、扇雀丈のお米は可憐で美しかったぁ
とはいえ…恋人の志津馬って誰だっけ?と思ってしまった

大詰め・伊賀上野の敵討。

やっとたどり着いた敵討ちの場面。
文楽では一人遣いの人形がバッタバッタとなぎ倒されていました
やはりこの場面が合った方がスッキリしますよねぇ
歌舞伎でも、政右衛門が股五郎の手下を
バッタバッタと切り倒すのはいわゆるチャンバラっぽくてスッキリ

文楽でも見た割に、股五郎の悪事のバッグボーンが
イマイチ分からなかったりして…  
残念だったのは、もうひとつ、楽日だというのに
空席が目立ちました
歌舞伎座のチケット代、高過ぎですからねぇ
こんなに面白い舞台だったのに、残念でなりません。



近松半二ほか=作
山田庄一=監修
通し狂言伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく) 四幕七場
           国立劇場美術係=美術

       
   序  幕  相州鎌倉和田行家屋敷の場   
   二幕目  大和郡山唐木政右衛門屋敷の場
         同 誉田家城中の場
   三幕目  駿州沼津棒鼻の場
         同 平作住居の場
         同 千本松原の場
   大 詰  伊賀上野敵討の場


(出演)
 坂 田 藤 十 郎
 中 村 翫  雀
 中 村 扇  雀
 中 村 橋 之 助
 中 村 亀  鶴
 中 村 虎 之 介
 片 岡 亀   蔵
片 岡 市   蔵
 片 岡 孝 太 郎
 市 村 家  橘
 市 村 萬 次 郎
 坂 東 彦 三 郎
          ほか


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  1. 2014/04/15(火) 21:33:37
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