Jellyfishの散財して…ぐだぐだ。

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 菅原伝授手習鑑-車引- 處女翫浮名横櫛-切られお富- 】@国立劇場26年3月



菅原伝授手習鑑     - 車   引 -     
(すがわらでんじゅてならいかがみ)  

【 菅原伝授手習鑑 】は、延享3年(1746)8月に人形浄瑠璃で初演され、
翌月に歌舞伎に移された義太夫狂言の名作です。
今回上演する 【 車引 】 では、権力を振るう藤原時平の舎人・松王丸に対して、
時平の讒言で流罪となった菅丞相(菅原道真)の舎人・梅王丸と
天皇の弟である斎世親王の舎人・桜丸
ー敵味方に分かれた三つ子の兄弟の争いを描きます。
歌舞伎では、三兄弟のキャラクターの違いを表現する隈取り、
様々な見得や飛び六方など荒事の演出が取り入れられ、
歌舞伎の様式美を堪能することができます。
新鮮な配役による舞台をご期待ください。


處女翫浮名横櫛   - 切られお富 -       
(むすめごのみうきなのよこぐし) 

【 切られ与三 】 として有名な 【 与話情浮名横櫛 】 の
主役を女性に書き替えたのが、この作品です。
作者は河竹黙阿弥で、元治元年(1864)に初演されました。
主役のお富は、<悪婆>といわれる
悪事を働く女性の魅力にあふれたキャラクターです。
祖父三代目時蔵、父四代目時蔵も演じたお富に、
時蔵が初役で挑みます。
小気味のいい聞かせ台詞をはじめ、
胸のすくような悪婆ぶりで、堪能させてくれることでしょう。

今回は、お富が恋人与三郎のために、
昔自分を囲い者にしていた赤間源左衛門を強請るお馴染みの場面の前に、
与三郎との馴れ初めや、お富が総身に刀疵を受けて
<切られお富 > の異名を取るきっかけとなった場面を、
原作から新たに補綴してご覧いただきます。
黙阿弥描く世話物の傑作をお楽しみ下さい。

HPより抜粋


今年3月に拝見した舞台です。
【 俳優祭 】で素顔を拝見してから、
より一層、好きになった時蔵丈主演・初役の舞台です
萬屋さん公演で拝見するのは初めてかも?



ランキング挑戦中です。
ぽちっと一押しお願いします


私的辛口(?)感想です


【車引】
なんとも、初々しい舞台でしたぁ…
花形歌舞伎を見るような華やかさでしたし
登場してから、延々と、笠を被ったままの台詞が続く、桜丸
焦らすなぁ~と、いつも思うけど、
今回は劇場中にその空気が蔓延してました
そして、隼人丈が笠をとったとたんに…
場内には、ため息が
後ろの席のお姉さまも、思わず、『キレイね~
と、漏らしていらっしゃいました。
確実にファンが、ついてますね~
ワタシ的には…
女形の役者さんが演じる桜丸をいつも拝見しているので、
凛々しく見えてしまって、やや違和感はありましたけど…
でも、これはこれで、爽やかで良うございました

梅王丸はひとつひとつ所作を丁寧に…という感じで
幾分、堅さを感じましたけど、真摯に取り組む感じ、好感をもてました
硬さはありましたけど、一番、勢いがあったかもしれません。

松王丸は当たり前ながら貫録十分でしたねぇ
錦之助丈の荒事って、あまり拝見したことない気がします

正直なところを言えば…
舞台全体の印象としては、荒事の荒々しさは、
あまり感じられませんでしたかねぇ
初々しさを感じつつも、内心、ちょっと心配しちゃいますから
でも、今後に期待出来る、梅や桜の芽の息吹きをみたようで、
松、梅、桜と…この日の国立劇場のお庭のようでしたわ
今後が楽しみですね。
あっ でも、杉の芽だけは、花粉症ですので、ご勘弁…。
杉王丸さんは頑張って~~

【 切られお富 】
死んだはずだよお富さんの【切られ与三郎】の
主人公をお富にして書き替えた作品というので、
与三郎が切られた後のお富のお話かと思ったのですが、
そういうお話ではありませんでしたねぇ

お富と与三郎が恋に落ちるという発端は同じなんですけど、
【 切られ与三郎】では、既に赤間源左衛門の妾でしたが、
【 切られお富】の方は、若い頃に一夜の逢瀬があって、
妾になった後に、忘れられなかった与三郎と再会して、
逢瀬を重ねてしまうんですよね
結果、赤間源左衛門に見つかって、
【与三郎】は与三郎が切られ、【お富】はお富が斬られるわけです

【与三郎】では、その後、斬られた与三郎は やくざ侍になり、
逃亡中に入水して亡くなったと思われていたお富は、
実は和泉屋の大番頭・多左衛門に助けられ、
妾のように暮らしている。
お富と再会した与三郎は恨み言を言うが、
実は(二度目)多左衛門とお富は兄妹だということがわかり、
与三郎・お富の純愛が叶うというお話。

【お富】の、その後は…
お富は、瀕死の自分を助けてくれた蝙蝠の安蔵と同棲しているけど、
与三郎だけを一途に思い続けている。
お富は、三度、再会した与三郎のために、
安蔵と共謀して、源左衛門を強請って200両を巻き上げる。
その金を持って逃げようとする安蔵を、お富は殺して、
金を取り上げ、与三郎にその200両を渡す。
与三郎は、ずっと探していた刀を買い戻して、お家再興が叶うと言うお話。

【与三郎 】に登場するお富よりも
さらに一途なお富を時蔵さまが熱演してらっしゃいました
初々しい出会いと再会の逢瀬では、可愛らしいお姿
真昼間から茶屋(現在のラブホ)に行ってしまうというのは、
なかなか情熱的ですが…
あっ…昼顔かぁ
源左衛門から なぶり斬りされる場面では
何やらやけに艶っぽく見えました
その後、また再会した与三郎に傷のある姿を見られまいと
手ぬぐいで顔を隠す女心が、愛おしい
そして、悪婆になってからの小気味いい啖呵、派手な立ち回りと
いろいろな顔を拝見出来たのが嬉しい

この話の与三郎はなんとしても、紛失した刀を探さねばいけないからか、
お富に対する情が浅くて、なんかちょっと嫌だったなぁ
でも、颯爽としていて、錦之助丈らしいお役で、合ってるなぁと思いました

【 与三郎 】 は、ふたりの純愛のお話だけど、
【 お富 】 は、とにかく一途なお富の純愛のお話。
純愛に、忠義心も相俟って、強請り、殺しにまで手を染める
悪婆に落ちていくお富
…ちょっと可哀想な気がしてしまったけど、本人は幸せなのかもなぁ

蝙蝠安も、この話では、ずっとずる賢い。
そもそも、この男の悪巧み(そもそも横恋慕はこの男なんだよね)で、
お富はなぶり斬りされることになったのだけど
…お富は知っていたのかなぁ
とは言え、命を救ってくれたのはこの男。
ずる賢いけど、何となく憎めないこのお役は彌十郎丈にピッタリ

赤間源左衛門は、表裏のある怖い男。
可愛さ余って憎さ百倍といった感じのなぶり斬り。
実は、愛情深い男なのかしらねぇ
でも、情けはないね。
裏の顔をもつという二面性、橘三郎丈の裏切りが良かった。

秀調丈の穂積幸十郎。声が素敵でしたわぁ
最初の登場では、与三郎が紛失した短刀を探してて浪人している事を
観客に伝えるセリフが説明口調になってなくて(?)良かったし、
幕切れでは、源左衛門の本性を見破り、捕縛しようとするお役で
スッキリさせてくれました
この方が登場すると、舞台の空気が締まるのは、流石ですよねぇ



竹田出雲・三好松洛・並木千柳=作


 菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ) 一幕
                - 車   引 -       
                   国立劇場美術係=美術

       
            吉田社頭車引の場   



河竹黙阿弥=作
国立劇場文芸研究会=補綴

 處女翫浮名横櫛(むすめごのみうきなのよこぐし) 二幕六場
                - 切られお富 -       
                   国立劇場美術係=美術
       
   序 幕  第一場 藤ヶ谷天神境内の場   
          第二場 赤間妾宅の場
   二幕目  第一場 薩埵峠一つ家の場
          第二場 赤間屋見世先の場
          第三場 同    奥座敷の場
          第四場 狐ヶ崎の場




(出演)
 中 村 時  蔵
 中 村 錦之助
 市 川 男女蔵
 中 村 萬太郎
 中 村 隼  人
  嵐    橘三郎
 上 村 吉  弥
 坂 東 秀  調
 坂 東 彌十郎
            ほか


関連記事
スポンサーサイト

テーマ:舞台の感想 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2014/11/12(水) 19:43:58
  2. 舞台