Jellyfishの散財して…ぐだぐだ。

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台【 白石加代子 百物語 三十二夜 】@シアター1010 2014年8月




以前にも、百物語を拝見した気になっていたのですが、
実は、拝見していませんでした
朗読劇は他にもやってらっしゃいますからねぇ。
最終夜に間に合って(?)良かったわぁ


【公演紹介】

白石加代子「百物語」シリーズは、
明治から現代の日本の作家の小説を中心に、
「恐怖」というキーワードで選び、
それを白石加代子が朗読するという形で出発した。

上田秋成「雨月物語」、泉鏡花「高野聖」、
坂口安吾「桜の森の満開の下」、江戸川乱歩「押絵と旅する男」、
という幻想文学の傑作作品から、
半村良「箪笥」、筒井康隆「五郎八航空」、阿刀田高「干魚と漏電」、
高橋克彦「遠い記憶」、宮部みゆき「小袖の手」、
小池真理子「ミミ」といった現代作家の人気作品までの幅広いレパートリーと
白石加代子の朗読という枠を超えた
立体的な語りと動きの上演で人気を博している。

【あらすじ】

第九十八話 三島由紀夫「橋づくし」
 陰暦八月十五日(旧暦)の夜、
新橋の料亭・米井の娘、満佐子は、
芸妓の小弓、かな子と一緒に願掛けに出かける。
満佐子の願いは「俳優のRと一緒になりたい」、
かな子は「好い旦那が欲しい」、
四十二歳の芸妓の小弓は「お金が欲しい」のである。

 三人の願いは簡明で、正直に顔に出ていて、
実に人間らしい願望だから、月下の道を歩く三人を見れば、
月はいやでもそれを見抜いて、叶えてやろうという気になるにちがいない。

 三人と、満佐子の家の新米女中のみながお供に加わる。
 願掛けのルールは、
①七つの橋を渡るときに々道を二度通ってはいけない 
②今夜の願い事はお互いに言ってはならない 
③一度知り合いから話しかけられたら願はすでに破られている 
④橋を渡る前と渡ったあと、それぞれ四回お祈りをすることである。

 願掛けの結果は、四人のうち
みなという女中だけがルール通りに七つの橋を渡りきる。
このみなの願い事だけ他の三人にも
ましてや読者にも伝えられることはありません。

 三島由紀夫の「橋づくし」は、築地界隈を舞台
陰暦八月十五日の満月の夜に七つの橋を渡って
願掛けをする女たちの悲喜こもごもを巧妙に描いた作品。
優れた技巧と構成で、多くの文芸評論家や作家から、
短編の傑作として高い評価を受けています。

 美しい日本語の旋律で紡ぎだされる三島由紀夫の独特の世界。
 「百物語」には満を持しての初登場となります。
花柳界の三人の女とみなという普通の女
という対照的な女性達を白石はどう演じ分けるか、興味は募ります。

第九十九話 泉鏡花「天守物語」
 「言葉の中にこそ、至純の心があり、至純の愛がある」、
それこそが演劇ではないだろうか。
そういう意味ではこの「天守物語」は演劇の中の演劇である。

時、不詳。ただし封建時代――晩秋。日没より深更にいたる。
所、播州姫路。白鷺城の天守、第五重。
登場人物、天守夫人、富姫。・・・・
侍女五人。桔梗、女郎花、萩、葛、撫子。
各々名にそぐへる姿、鼓の緒の欄干に、あるいは立ち、
あるいは坐て、手に手に五色の絹糸を巻きたる糸枠に、
金色銀色の細き棹を通し、糸を松杉の高き梢を潜らして、釣の姿す。

 このように第九十九話目は、
優雅にゆるやかに幕を開け、
逃げた鷹を追い求めて、天守にやってきた図書之助と名乗る
若き武者の登場と共に急展開を始めます。
禁断の場所に踏み込んだ若者の命をとるべき姫が、
その若者に恋をした。
禁断の愛は、命をかけた至純の恋へと昇華していく。

 「百物語」の演出家鴨下信一は、九十話を終わるころから、
最後の話を何にするか考え始めたとき、
次第にこの「天守物語」に焦点を定めはじめました。

 「見えるものを取り除いたとき、
 それまで見えなかったものが見えてくる。
 心の目で見る世界にこそ、真実がある」と
シェイクスピアはハムレットに語らせています。

「百物語」はまさに、心の世界で繰り広げられるスペクタクルです。
 白石加代子によって語られる言葉と共に、
物語の現場へと観客は連れ去られる。
それは心の風景の現場です。
その心の風景の中では、さまざまな不思議で
怪奇な出来事が繰り広げられているのです。

 そして今回の「天守物語」は、
物語の風格、深さ、美しさ、激しさ、すべての面において、
「百物語」の最後を飾るにふさわしいと作品といえるでしょう。

HPより抜粋





ランキング挑戦中です。
ぽちっと一押しお願いします


私的感想です


冒頭のMCから2時間
おひとりで劇場全体を白石加代子ワールドに
染めて下さいました

登場は、下手のやや後方の通路から。
失礼ながら怪優といった印象の方ですから、
ビクっとしてしまいました
そして、MC。
百物語の想い出や苦労話を
『うふふっ…っ』と少し恥じらいながら、
しなをつくったり、笑いをとりながら、
お話される姿がとっても可愛らしかった。
天守物語でいうところの…お可愛らしい

『99話の今夜でおしまい。これで最後。
 だって百話目に出るっていうでしょ。うふふっ』

やっぱり…オチはそこですね

ふたりの黒子さんが出て来て、サササっ~~と、
簡単なセットを色々と変えていく展開。

このチケットをとった時に、より楽しみにしていたのは
九十九話の【天守物語】でした
あの妖しく、美しい、純愛の世界観を、
十二分に表現してくださると思ったから…。
本当にたくさんの妖しい登場人物が出てくるお話ですが、
すべてを演じ分け、美しい幕切れとなりました

でも、実を言えば…1幕目の【橋つくし】が、
より素晴らしいと思ったのでしたぁ
4人の女性の性格までもハッキリと浮き彫りにさせるようでした
日本語が美しい…三島由紀夫氏の作品ですから、
朗読劇の題材にピッタリですものねぇ

年嵩の芸妓、若い芸妓、料亭の娘 満佐子、料亭の女中の4人の読み分け。
艶っぽく美しく見えたり、可愛らしくなったり、
妖しく恐ろしく見えたり…とちょっとした仕草や表情、
考えつくされているであろうライティングで
クルクルと変わって見えるのですよねぇ
そして、願いがかなった女中のこころの暗さが怖い。。。

百物語…堪能させていただきました




【出演・スタッフ】

構成・演出:鴨下信一
出   演:白石加代子



関連記事
スポンサーサイト

テーマ:舞台の感想 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2014/12/09(火) 20:12:28
  2. ひとりごと