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舞台 【 通し狂言 伊賀越道中双六 】@国立劇場 26年12月

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44年ぶりの「岡崎」、待望の上演! 

全篇を通じて苦衷を秘めた人物として描かれている政右衛門は難役で、
その表現が特に集約されている「岡崎」は、
戦後になると、上演の機会にあまり恵まれませんでした。
今回、中村吉右衛門が、初代吉右衛門の持ち役であった
政右衛門に満を持して挑み、また、充実のキャストも揃ったことで、
待望の上演が実現します。
本年の掉尾を飾る感動の舞台をお見逃しなく!

 9月26日(金)、12月歌舞伎公演
『通し狂言 伊賀越道中双六
(いがごえどうちゅうすごろく)』の記者会見を行いました。

国立劇場での『伊賀越道中双六』の上演は4回目。
今回は、剣豪・荒木又右衛門をモデルにした
主人公・唐木政右衛門の物語に焦点を絞り、
44年ぶりの上演となる
「岡崎」(山田幸兵衛住家)を含めた通し狂言でお送りします。

政右衛門を勤める中村吉右衛門を始め、
中村東蔵(幸兵衛女房おつや)、
中村歌六(山田幸兵衛)、
中村芝雀(政右衛門女房お谷)、
中村又五郎(誉田大内記・奴助平)、
中村錦之助(沢井股五郎)、
尾上菊之助(和田志津馬)ら出演者が、
それぞれ公演の抱負を語りました。


中村吉右衛門(唐木政右衛門)

今回、「岡崎」という非常に珍しい場面を
取り上げることになりました。
過去の資料も少ない中、
手探りで作っていかなければなりませんが、
共演者の皆さんの力をお借りして、
素晴らしい舞台にしたいと思っております。

芝居のテーマである仇討ちは、武家社会では義務でした。
そのため、仇討ちを課せられた当事者は、
今では考えられないような苦悩を味わいます。
政右衛門は妻と離縁し、
実の子供を殺してまで仇討ちを成就させます。
そうせざるを得なかった武士の世界の厳しさと、
それを背負った人間の悲しみを、
少しでもお客様に感じていただけるよう勤めます。
また、深い悲しみを乗り越え、
最後に仇討ちを果たしたことで得られる達成感や
開放感のようなものを、
お客様とともに味わうことができればと考えております。


HPのトピックスより抜粋


幾分違うかもしれませんが、
文楽で各段ごとに詳しく説明されていますので、
こちらをご覧いただくと、判りやすいと思います
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc16/iga/ajiwau/index.html




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今回は岡崎を上演するということで、
沼津へと繋がる部分が省略されていたような
志津馬の怪我の件はなかったんですよねぇ。
それと、行長が殺される時に出てきた、
下からのヤリに、以前は気付かなかったわぁ

歌六丈、今回もとてもよかったわぁ
ただ立っているだけで、雰囲気があるんですよねぇ
物音を聞きつけた幸兵衛が、
政右衛門が追手と闘っている姿を
腕を組んで眺めるだけなんですけど
その空気感がなんともよいんですよねぇ
一昨年末にこの国立劇場で拝見した【主税と右衛門七】で
若い二人の様子を見ていた大石内蔵助を
思い出しました。
あの時の花道での一言も心に沁みましたけど、
今回の立ち姿も良かった。
もちろん、声も~~

岡崎の段は
幸兵衛の娘のお袖と志津馬が、雪道を相合傘で
帰ってくるところから始まりました。
志津馬は、関所役人の娘のお袖が自分に一目惚れしたのを
利用をしようとしているのが見え見え
志津馬には、瀬川(後のお米)という献身的な妻がいるというのに
結構なラブラブ感を出しているあたり、
仇討ちという大義があれば何をやっても良いのか~
と思ってしまった。
沼津を上演していたら、尚のこと、腹が立つかも~
志津馬が、自分はお袖の許嫁の股五郎だと嘘をついたので、
お袖は天にも昇る気持ち~
でも、そこから地獄へと落とされるわけでして、可哀想
米吉丈が可愛いらしかっただけに哀れさも増しました。
それにしても、歌舞伎に描かれる女性って
引き際が良すぎますわ~

この後、登場する政右衛門の妻のお谷も辛すぎる
生まれたばかりの我が子を一目見せたくて諸国巡礼するうちに
やっと巡り会えた夫・政右衛門。
でも再会した場所がこともあろうに、仇の股五郎の許嫁の家。
子どもの臍の緒書きから、その子が政右衛門と判り、
自分の正体がバレては、元も子もないと、
政右衛門に~夫に~殺されてしまう。。。
でも、その仇討ちは実父の仇討ちなわけで…。
今回、上演されなかった唐木政右衛門屋敷の段
(歌舞伎は名前が違うかも?)があるとその辺の、
お谷の感情ももう少し解りやすいのかも
としても、悲劇は悲劇。

長い年月を経て、せっかく再会出来たのに
その出会いが悲劇の始まりというのが多いのが双六の特徴(?)かも。
このお谷と政右衛門の出会いもそうですけど、
今回は省かれている沼津では敵味方に分かれてしまった親子が再会、
この岡崎では、再会した師弟が実は敵味方で…そのことによって、
死ななくてもよい命が失われる
そういう大きな枠組みがあって、
各々の登場人物の複雑な感情の起伏が
綿密に計算されていて、ドラマに引き込まれてしまうんですよね

しんしんと雪が降る静かな夜。
室内で糸を紡ぐおつやが回す、カラカラと軋む糸車の音と、
政右衛門が莨を切る包丁の音だけが響く。
外で雪に凍えているお谷と赤子の声は降る雪に消されているけれど、
政右衛門は全身を耳にして気配を感じ取ろうとしている
おつやが居なくなった隙を見て、
きつけ薬を口移しでお谷に飲ませてあげるほどの
愛情深いひとが、舅(お谷の父)の仇討ちのために
我が子までも手にかける…。
見ているこちらまで、ツラくなる展開です。
仇討ちは武士の義務というだけでは、
ないんでしょうねぇ

吉右衛門丈と芝雀丈のカップルはいつもながらピッタリ。
何もなければ幸せに暮らしていたでしょうにねぇ
芝雀丈の幸せな顔が見られなくて残念でした。

残念といえば、菊之助丈。
最近、立役が多いのだもの~~~
志津馬は凛々しくて、可愛らしいお袖と並ぶと絵になりました
でもね。キレイな女形も拝見したいなぁ

又五郎丈の助平さんサイコーでした。
やはり殿様より似合ってました

今回の席は花道の脇…後ろ側の方。所謂ドブ。
そのドブ席で気付いたこと
行く時には何も付いてなかったゲタに
帰りは雪が付いているという小さなこだわり
雪が降っていて、途中、降ったり止んだり、
鐘が鳴ると門が閉まったり…と
江戸時代の暮らしを思わせる風情がありました

先日、放送していた鬼平の吉右衛門丈は
ずいぶんと若々しかったなぁ

近松半二ほか=作
国立劇場文芸研究会=補綴


通し狂言伊賀越道中双六 (いがごえどうちゅうすごろく) 五幕六場
国立劇場美術係=美術


序  幕 相州鎌倉 和田行家屋敷の場

二幕目 大和郡山 誉田家城中の場

三幕目 三州藤川 新関の場
      同         裏手竹藪の場

四幕目 三州岡崎 山田幸兵衛住家の場

大  詰 伊賀上野 敵討の場


(出演)
中 村 吉右衛門

中 村 歌   六

中 村 又 五 郎

尾 上 菊 之 助

中 村 歌   昇

中 村 種 之 助

中 村 米   吉

中 村 隼   人

嵐    橘 三 郎

大 谷 桂   三

中 村 錦 之 助

中 村 芝   雀

中 村 東   蔵

ほか


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  1. 2015/01/13(火) 23:07:08
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