Jellyfishの散財して…ぐだぐだ。

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 夢邪想(ゆめやそう)~「夏の夜の夢」より~ 】 @あうるすぽっと 2014年12月

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西洋の言語・文化をベースとするシェイクスピア劇を、
日本風土に移入し日本人の肌合いに合う物語へ。
注目度急上昇中の作家・秋之桜子(山像かおり)に
書き下ろしを初委託した ニッポンの『夏の夜の夢』。

HPより抜粋

世代もカラーもさまざまなアーティストたちが
劇聖シェイクスピアに挑んできた
「あうるすぽっと シェイクスピア・フェスティバル2014」
劇場のエントランスには、こんなお城がありました

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中を覗いてみたら、
劇中のいろんな名セリフが書かれていました

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私的辛口(?)感想です
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花組と戦争が結びつくとは思いませんでした
今まで拝見したお話とは違う色合いのお話に
仕上がっていましたかねぇ。

とはいえ、蝶に誘われて迷い込んだカラフルな色彩は
泉鏡花の世界のようで、
(シェイクスピアというより泉鏡花に感じました)
妖しく、美しく、なるほど、花組ぽかった
衣装も美しかった~ ちょっと頽廃的で。
観終わったあとに、妖しい夢から戻ったような、
なんともいえないふわ~っとしたような感覚がありました。
その感じも泉鏡花だったのだなぁ

その森に棲むのは、妖かし。
ひとりのおとこを長とした妖かしたちのくらしは、
ライオンの掟のように見えました
でも、そのおとこが絶大な権力を持ち続け、横暴になった時、
おんなたちの謀反が起こる
人間の新たな男を長として平穏な暮らしを
始めようとしたけれど、
男はその生活は受け入れはしなかった…。

一見、異様に見える妖しい森の生活と、
昭和18年の日本を交互に描くことで、
どちらも変わらず異様なのだと、つくづく思いました。
学徒出陣が決まった東京帝国大学の学生たちがいる現世の世界。
『おとこがおとこを殺す』ことで、おんなだけの世界を保っている森と、
戦争に行って、男同士で殺し合うことのどこに違いがあるというのでしょう。

今回の作品が女性の作家によるものだからか、
女性目線からの反論が感じとれました。
その話を男性のみで演じることで、
かえって、心に響いてくるような気がするのかもしれません。

今回の注目はやはり美斉津恵友クン
<本当は女性である男性を、男性が演じる>
真っ直ぐなセリフも多くて、恋の切なさを両性で魅せていて、
可愛らしかった~

堀越涼クンは、とても純粋な心で人を愛するお役で、
女性では表現し難いところを見せてくれました
可憐でしたわぁ

お気に入りの小林大介さんは、
戦中の帝大生らしく(よく物語に出てくるような)
凛々しくて、賢く、優しい男性
これなら、凪依も恋するでしょうねぇ

姉神の加納さんと妹神の八代進一さん、
そして老婆の溝口健二さんが出てきたところで、
ワタシには、泉鏡花の『天守物語』に見えてしまったわぁ。
美しい妖しの世界観。
このお三方によって、
観客は一気に引き込まれるわけですよねぇ

久し振りに花組の本公演で拝見した植本潤さん
先日の2時間サスペンスドラマには出てましたけど…
客演で拝見する時は潤さんらしさが
活かされていないお役も多い気がしていましたが、
今回のお役は、潤さんらしいお役で満足デス
キュートだけど、狂気がないまぜになっている末妹のお役。
ラスト…セリフに玉音放送の終戦宣言が重なる。

「原作・夏の夜の夢」を、実のところ、ちゃんとは知らないので、
(【ガラスの仮面】の劇中劇(?)で見ただけ…)
Wikipediaで調べてみたら、
『アテネ近郊の森に脚を踏み入れた貴族や職人、
 森に住む妖精たちが登場する。
 人間の男女は結婚に関する問題を抱えており、
 妖精の王と女王は養子を巡りけんかをしている。
 しかし、妖精の王の画策や妖精のひとりパックの活躍によって
 最終的には円満な結末を迎える。』
と、ありました。
あらすじを読んでみると、エッセンスは入っているのかもしれません。

終戦宣言によって、彼らにとっては、円満な結末を
迎えたのかもしれませんが。。。
日本人は今までの価値観をすべて、ひっくり返されたんですよね…。
そうか、戦争中に植え付けられた価値観は
夢…悪夢だったんでしょうか。。。。。




○演出:加納幸和
○脚本:秋之桜子
○出演:加納幸和、山下禎啓、植本 潤、桂憲一、八代進一、
     小林大介、堀越 涼、谷山知宏 他

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テーマ:舞台の感想 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2015/01/19(月) 21:20:42
  2. 観る&聴く&読むを、愉しむ