Jellyfishの散財して…ぐだぐだ。

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 ショーシャンクの空に 】 @シアタークリエ 2014年12月

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   いつも選択肢は二つしかない、
必死になって生きていくか、
   必死になって死んでいくかーーーー



恐怖と暴力、そして絶望が支配する、
ショーシャンク刑務所…そこへ、新しい囚人が連行されてきた。

銀行家として若くから成功を収めながらも、
妻とその浮気相手であるゴルフ選手を殺した罪で、
終身刑を言い渡されたアンディ・デュフレーン(佐々木蔵之介)だ。

誰とも口をきかず、
奇異の目で見られていたアンディが初めて話しかけたのは、
塀の外からあらゆる物を仕入れる”調達屋”のレッド(國村隼)だった。

「鉱物収集の趣味を復活させるためのロックハンマーを調達してほしい」

いぶかしがるレッドに、 「自分は無実だ」 と語るアンディ。

他の囚人とは明らかに異彩を放つ新入りに、
レッドは何かを感じるのだった――。

永遠にも思えるような獄中での日々、アンディは、
ボグス(谷田 歩)ら暴力で刑務所内を支配する囚人グループから
凄絶な暴行を受けながらも、決して屈服することはなかった。

さらにアンディは、地獄のショーシャンクで少しでも人間らしく生きるため、
途方もない時間をかけて静かに戦い続ける。
が…冷酷な刑務所長スタマス(板尾創路)は
その掴みかけた希望をことごとく打ち砕いていくのだった。

レッドはアンディの揺るぎない信念に触れ、
閉ざされていた自分の心に変化が訪れるのを感じる。
それは期待なのか?恐怖なのか?
戸惑うレッドをよそに、アンディの行動は徐々に実を結び始める。
それは、老年の囚人ブルックシー(小林勝也)、
若い新入り囚人トミー(三浦涼介)らを巻き込み
…やがてショーシャンクには希望の光が差し始めていく――。

しかし、このショーシャンクにおいて、希望は毒ともなる。
抱き続けた希望の果てにアンディがとった行動とは――

HPより抜粋


昨年のクリスマスの日に、男臭い舞台を拝見
確か、数年前にそんな映画があったなぁ~というくらいで、
佐々木蔵之介さんと國村隼さん、小林勝也さん
というキャスティングだけで、とった舞台です
映画は拝見していないので、明るくない話なんだろうなぁと
思いながら、シアタークリエへと向かったのでした

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ネタバレありの私的感想です

映画化された作品ですが、
基本的には、ショーシャンクの刑務所で展開していくので、
舞台化しやすい設定だなぁと思いました
どのキャスティングも役者の特徴を見事に活かしていて、
グイグイ引き込まれましたわぁ

冒頭に全裸になる場面があったので、
いきなりで、ビックリしましたけど…
刑務所に入る時には必要な儀式(?)のようなものなんですね
何も持ち込んでいないという身体検査なんでしょうねぇ。
そういえば、ナッツ姫が留置所に入る時に、
全裸になってから、水色の収容者服に着替えるのは
プライドを傷つけられるだろうと、言われていましたネ

話が横道に逸れました…
1幕が終わった時は、どうにも救われない感じがして、
どういう着地点になるのか、不安でしたが、
救われるラストで良かった

國村隼さん演じる調達屋のレッド。
ストーリーテーラーは彼で、
彼の目に映ったアンディが思い出話のように語られます

今、この感想を書きながら思ったのですが、
この語りは、あの約束の場所へ行く途中で語られていたのかも
観ている時は思い付かなかったけれど…。

彼は、常に、中立で貸しを作らないし、作らせない。
希望のものを調達し、料金をもらうだけ。
すべての人間とドライな関係を保っていたけれど、
傍観者のような眼をしているアンディとの関係は
徐々に変化していく…。
懐が深く、ドラマを感じさせるセリフは特に巧いんですよねぇ。
國村さんの声って、不思議です。
渋くて、口を大きく開ける発声ではないのに、
響く声なんですよねぇ
この声音も、このお役にあっていたように思います。

板尾創路さんの刑務所長。
あぁいう小ずるい役は特に巧い方です
ホントに憎々しい
ワタシの中では、お笑い芸人というより、
役者さんとして把握しております

登場場面が少ないわりに、印象的なお役なのは、
三浦涼介さんが演じていたトミー
チャラいイケメンの彼が徐々に目覚めていく姿は
ショーシャンクの希望のように見えました
刑務所長たちの保身のために、
自殺を偽装してトミーが殺された時、
見ているワタシたちでさえ、
地獄にたたき落された気分になりました
ワタシ個人の感想ですが、こういうお役は美しい男性がやる方が、
より悲劇的に見える気がします

小林勝也さんのブルックシー。
こういう渋くて、人間としての可愛らしさに満ちたお役を
小林勝也さんが演ずるとチャーミングなんですよねぇ
男の色香というより、人間として…愛おしく感ずる役。
とはいえ、親族にブルックシーみたいな人がいたら、困りますけどねぇ
仮釈放の日に
「35年もここで暮らして来たのにどうすればいいんだ」と演説する姿は
先日、TVのニュースで見た、高齢の受刑者の姿と重なりました

そして、何と言っても、佐々木蔵之介さん。
冒頭からキレイな裸体拝見させていただきました
あまり大きな表情の変化がなく、抑えたセリフまわしが多くて、
凶暴なボグスから暴行を受けている時でさえ、どこか冷静で、
ちょっと不気味でしたわぁ

拳ではかなわないボグスに対抗するために、
所長のマネーロンダリングに協力し、
その見返りとして、ボグスから擁護してもらっていました
違う力によって反撃したということなんでしょうね。

でも、長い年月をかけて、
図書館の本を増やした理由はなんだったんだろうなぁ
どこまで計算して、その行動をしていたのか、判らなかったわぁ
最初は脱獄など考えていなくて…
少しでも人間的に暮らすために、
自分が落ち着いていられる場所を得るために、
図書館を大きくしたのかな?

結局は脱獄という形で冤罪から逃れて、自由の身となったわけだけど、
本当は、刑務所長の悪事の片棒を担ぐことで
後々、正式な形で、濡れ衣を晴らすつもりだったんでしょうかねぇ…
その説明は最後までありませんでした。

アンディの妻に似た女優のポスターで隠した壁に掘った穴から
糞尿にまみれながら下水道を通り、地上に出たアンディ。
雨に打たれる彼の姿がスポットライトに浮かび上がった時、
『やった~』と思ってしまった
このアンディの脱獄をきっかけとして、
刑務所長や看守の過去の罪が暴かれ、投獄されたことを聞き、
なおさら、溜飲を下げることとなったのでした。

***
レッドは、仮釈放になった後に、
アンディが語っていたあの場所…「貸金庫の鍵の隠し場所」を訪れる
しかし、目印の石の下にあったのは、鍵ではなく、アンディからの手紙だった。
その手紙には、
こころを閉ざしていたレッドを友人と呼び、
この場所を訪れ、手紙を見付けてくれたことに感謝する言葉が続き、
今は貸金庫に預けていた隠し財産を得て、新たな人間として
別地で生きているアンディの近況報告があり、
そして、レッドが必要だと綴られていた。

手紙を読みながら、涙を浮かべるレッド
仮釈放中のレッドが国境を越えるのは、
法を犯すことになり、危険を伴うことになるけれど、
レッドの足は、アンディが新しい人間として生きている土地へと、
迷うことなく、向かっていた。

今迄ふさがれていた壁が少しだけ上がり、
そこから溢れ出す一筋の光
レッドとアンディが手を握る姿が浮かび上がる。
***

暗い世界から、光溢れる世界へと続く道にふたりは立ったんだなぁと
観客というか、ワタシが(笑)思ったところで、幕

全体的には、演出の白井さんらしさはあまり感じなかったけれど、
最後のこの場面は白井さんのこだわりなのかなぁ~と
勝手に納得しております

アンディの佐々木蔵之介さんと
レッドの國村隼さん、どちらも本当にはまり役でした。
そして、バランスも良かった

佐々木蔵之介さんは、終始、抑えたセリフが多かったけれど、
意思の強さ、目覚め、そして絶望。友情。決心。
にじみ出ていたように思います。
目で、声で、身体全体で、表現する役者さんですねぇ
今年、ONE PIECEを猿之助丈が歌舞伎になさるとか
…スーパー歌舞伎セカンドとして舞台にかける時は、
また、招集されるだろうなぁ
キャスティングはね~大好きなゾロ希望
三刀流の殺陣に、是非、挑戦していただきたい
どの話はやるかにもよるけど、福士誠治くんにはサンジではなく
ローをやってほしいような。
浅野 和之さんのキャスティングも愉しみだなぁ~
と、先日のお三方がキャスティングされると決め込んでいますが…。
チョッパーは猿弥丈かしらん(謎爆)

またも、脱線
刑務所なので、鉄格子が常に舞台上にあるのですが、
いろいろと形を変える鉄格子にもこだわりが感じられました
さらに、囚人として舞台上に居るミュージシャンによって、
この鉄格子は、不協和音を奏でる
パーカッションにもなっていました

その鉄格子、今回も入ってすぐの場所に
写真ポイントとして置かれていました

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原作 スティーヴン・キング「刑務所のリタ・ヘイワース」

脚本 オーウェン・オニール/デイヴ・ジョーンズ

演出 白井晃

出演 佐々木蔵之介/國村隼/三浦涼介
    谷田歩/小林勝也/板尾創路 ほか

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テーマ:舞台の感想 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2015/02/11(水) 21:13:04
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