Jellyfishの散財して…ぐだぐだ。

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 初春歌舞伎公演 通し狂言 南総里見八犬伝 】@国立劇場 27年1月

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この作品は、江戸後期の戯作者
曲亭馬琴(1767~1848)の代表作として知られる長編読本(小説)です。
文化11年(1814)11月に刊行が開始され、
28年の歳月をかけて、全9輯(しゅう)106冊で完結しました。
今回は、刊行開始200年という節目に因んでの上演です。

時は室町後期。
京の将軍家と関東を統括する鎌倉公方
----両足利家や各々に味方する諸大名の対立を背景に、
南総(千葉県南部)地域に属する安房国の領主・里見家の再興のため、
不思議な因縁で結ばれた八犬士が活躍します。
さらに馬琴は、多彩なキャラクターを善悪・男女・邪正入り乱れて周囲に配し、
紆余曲折の物語を壮大なスケールで繰り広げます。
このベストセラー作品は、天保5年(1834)に初めて劇化されて以降、
多くの作者によって脚色されました。
今回は、戦後初の劇化である渥美清太郎の脚本を基本に、
河竹黙阿弥が脚色した<犬山道節の白井城下の刀売り>をアレンジして
105年ぶりに取り上げるなど、台本を新たに補綴して上演します。

里美家の息女・伏姫と八房という犬の奇妙な関係が
八犬士誕生の発端となる<富山>。
<蟇六内(ひきろくうち)>では、
里美家再興を誓う犬塚信乃の出立と恋人の浜路との恋模様や、
浜路に絡む浪人・網乾左母二郎の色悪ぶりがみどころです。
続く<円塚山>は、左母二郎の惨殺な浜路殺しと犬山道節の意外な登場、
犬士たちのだんまりが面白く描かれています。
歌舞伎で生まれた道節の人物像は、
圧倒的な大きさと貫禄を備えており、魅力に溢れています。
<成氏館>の最も高い櫓<芳流閣>における信乃の大立ち廻りや
信乃と犬塚現八との闘いは、大屋根の舞台装置と併せて迫力満点です。
大屋根ががんどう返しで<行徳入江>に変わるスペクタルも見逃せません。
<白井城下>で、浪人に変装した道節が父の敵・扇谷定正に近付きますが、
その行動はスリルに満ちています。

火遁の術の仕掛けにもご注目ください。
女性と見紛う犬坂毛野が艶やかな舞と凛々しい武者振りを見せる<馬加館>。
やがて八犬士が揃い、里見家を滅亡させた定正と対峙します。

信乃を持ち役にしていた菊五郎が、
道節を初役で勤めると共に、全体を監修します。
また、時蔵の毛野、松緑の左母二郎・現八、菊之助の信乃、
さらに左團次の定正を始め、待望の配役が実現しました。
歌舞伎の歴史に新たな1ページを加える必見の舞台に、ご期待ください。

HPより抜粋


ここ数年、1月は、
菊五郎劇団による通し狂言を、国立劇場で拝見しております
去年までは、奇想天外な復活狂言が多かったように思いますが、
今年は劇団のレパートリーだという「南総里見八犬伝」の通し狂言でした。
八犬伝といえば、戦隊モノやドラゴンボールの素になっているお話
というイメージがある狂言です。
仕掛けがたくさん盛り込めそうな作品ですし、
流行りものがお好きな菊五郎丈が
『ダメよ~ダメダメ。』をどのように入れ込むのかを楽しみに
 (  は絶対に演ると信じておりました
国立劇場に向かいました




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私的辛口(?)感想です…


お正月らしく、お着物姿の方も多く見られました。
やはり、お着物は良いですよねぇ 一気に場が華やぎます。
ワタシも着物を着たいんですけど、なかなか実行にはうつせません。
実家に置いてある着物箪笥を置くスペースもないですしねぇ
一番、面倒くさいのが長襦袢の半襟。。。っというグチはさておき。
当日のメモの感想を長々と書かせていただきます。

発端の富山山中。
幕開きの歌の声がスゴく良かった~
里見の伏姫が、八房と過ごしている人里離れた富山の山中。 
これって相当、可哀想なお話なんですよ
父親が『敵将の首をとったら、娘を嫁にやる』と
犬の八房に約束したがために、
伏姫は犬と一緒に暮らしてるんですもん。。。なんともはや
そして、とうとう八房は伏姫に襲いかかる。
必死に抵抗した伏姫は、八房を刺し殺して、
さらに、家を救うために神仏に身を捧げることを決意。
伏姫は自害する。
お家のために捧げた短すぎる一生ですわぁ
自害した伏姫から八つの珠が飛び散る。
飛び散る珠は八つ。その水晶の珠を持つ剣士の名字には犬の字が…。
八房の影響じゃあないのぉ~
伏姫の尾上右近丈、キレイでしたわぁ。
八房は、ブチの模様を描いたひとの顔に、ブチ模様の衣装。
半人半獣といった感じで、妙にリアルで気味が悪いような…

序幕一場は武蔵国大塚村蟇六内。
菊之助丈、今回も立役。立ち役の凛々しさが益々際立って来ましたね
左團次丈の奥様がBLOGでほめていらした
菊之助丈の本も機会があったら、読んでみたいものです

梅枝丈の浜路、可愛らしいだけでなく仄かな色香を感じました
拝見するたびに、魅力的な女形さんになっていくようです。
菊之助丈と並んだ時の、初々しく恥じらいのある姿にキュンとしました

松緑丈の左母次郎。
以前に比べると、こういった色悪も似合ってきたように思いますが、
やはり犬飼現八の方が似合っているように思うわぁ
額蔵の亀寿丈、いかにも実直って感じ。
欲深な夫婦、蟇六は團蔵丈、亀笹は萬次郎丈。
どこか憎めないキャラで、幕切れの「ダメよ、ダメダメ~」もピッタリ(
やはり想像通り、今年の流行ネタは日本エレキテル連合でしたわぁ

左母次郎に口説かれ、騙されたことを悟った浜路。
信乃の隙をみて、左母次郎が村雨丸を取り替えたことを聞き、
浜路は、村雨丸を取りかえそうとするが、左母次郎に惨殺される
可愛さあまって、憎さ百倍といった感じ
とどめを刺そうとした左母次郎は
祭壇の火の中から現れた犬山道節に斬られる。
遅いって、もう少し早く現れていればぁぁぁ~ってご本人も言ってましたっけ
浜路は左母次郎から取り戻した道節に村雨丸を託して息絶える。

そこに八犬士が勢ぞろいしてダンマリになるという場面。
このダンマリがあまりにも突然で、ちょっとビックリしてしまった
先ほど、登場した犬山道節があっさりと姿を消してしまったので、
なんでぇと思っていたら衣裳替えして、再登場。
なるほどねぇ

足利成氏館。
この時、信乃役の菊之助丈が着ていた草花を描いた裃が爽やかでした。
花枝を持った腰元との花道での殺陣(?)は優雅でしたわぁ
それとは逆に、 この後の芳流閣は、激しい殺陣の連続でした
大きな屋根の上で信乃と捕り手が大立ち回りを演ずるのですが、
廻り舞台を回しながら隣の赤屋根に行ったり来たりしながら見せるので、
迫力満点
菊五郎劇団の捕手たちは、どの方も軽々ととんぼをきるので、
有り難みがなくなってしまうくらい…
降りる時の音が小さくて、それは、高飛び込みの中国の選手のよう
今回も、狭い屋根の上や、花道でも、軽々とトンボをきっていて、
凄かったなぁ~
菊之助丈の信乃、松緑丈の現八の殺陣。
息があっていてよく動いていました
お若いわねぇ~~~と、実感いたしました。
ここで、大道具がガンドウ返しとなるのがみどころとHPにはあったけど、
ありましたかね よく判らなかったなぁ

芳流閣から数日後という設定が行徳古那屋裏手の場。
小文吾に助けられ傷養生をしている信乃と、
その小文吾を訪ねて来た現八が再会。
再び闘おうとするふたりを小文吾が取りなして、3人が同士となる。
ライバル同士に熱い友情が生まれましたよ
そこへ捕手が押し寄せ、
『ここは、俺にまかせて、お前たちは、先にいけ』って小文吾。
う~~ん。戦隊モノっぽくなってきましたよ。

この後、囚われた小文吾を救いに行くんですけど、
ここも戦隊モノっぽかった。だって、磔にされてましたもの
それに相撲が得意なぽっちゃり体型で、
三枚目的なキャラの小文吾的なお役。
戦隊モノには必ずメンバーにいますよね~
その小文吾役の亀三郎丈。
柔らかいお役でも、相変わらず良い声で、
どうしても目がいってしまいます

この磔の場面で出てくるのが、女装した犬坂毛野…時蔵丈です。
今回も美しい女方のお姿はほんの一瞬でした
それでも、あの大きなヒラヒラのついた袖のお衣装で、
剣の舞を、艶やかにしなやかにされていました。
さすがでございます
その後に、キリっとなったところもステキでした
毛野のお役は、ピンクの衣装の…モモレンジャー的な役ですね

道節刀売りの場。黙阿弥の脚色で増補された場面だそうです
定正に名刀・村雨丸を買ってくれと持ちかける道節が、
刀の故事や来歴をスラスラと答えるのですが、
この場面は、【外郎売】みたいに見ましたわぁ

その後、道節が正体を現わし、火遁の術を使って定正を追い詰める。
舞台中央の巨大な桜の樹に火が燃え移り、
幹が傾き、枝が折れる…背景の赤い布がはためいて、
火がメラメラと燃えている感じが出ていました

菊五郎丈の見せどころでしたねぇ。
昨年よりお元気なお声に安心しました。
それに、御大じきじきに、『ロウソクタ~ラタラ~』って。
ホントにお笑いネタお好きなのね~
お年を思えば、
お元気で舞台の中心に出ていらっしゃるだけでも嬉しいです

大詰。
戦隊ヒーローものですから、見得がとにかく多い舞台でしたが、
この大詰では、ラスボスの定正もプラスして、9人の華やかな見得。
決まった~~って感じ。美しかった~~

出番が遅くて、少ししか出ないのに、
おいしい役とご自身のBLOGに書いていらした左團次丈。
確かに、おいしいお役でしたね~
でも、ラスボスの大きい存在感は重要ですからネ

そういえば、松緑丈の息子さんの左近くん。上手かったわぁ。
でも、学校との両立大変ねぇと、オバさんは心配しちゃいました


初春舞台の定番、お年玉を役者さんが投げてくれました
数年前に、一度だけ貰ったことあったんですよねぇ。
捕ったというか…落っこってきたんです
その手ぬぐいは大事に…タンスのこやしになっております

見せ場をもう少し作れたのではと思われた場もありましたけど、
長い話をまとめたわりに、ストーリー的に完結していたので、スッキリ
久しぶりに大薩摩も聞けましたし、音楽もバラエティーにとんでましたねぇ
凝った殺陣あり、派手な演出あり、涙をさそう場面あり、
美しい様式美もたっぷり
日本の四季の美しさも堪能出来ましたし、

やっぱり、歌舞伎は愉しいなぁ


       
         
曲亭馬琴=作
渥美清太郎=脚色
尾上菊五郎=監修
国立劇場文芸研究会=補綴
通し狂言南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん) 五幕九場
国立劇場美術係=美術


発 端 (安房)富山山中の場
序 幕 (武蔵)大塚村蟇六内の場
          本郷円塚山の場
二幕目 (下総)滸我足利成氏館の場
          同   芳流閣の場
三幕目 (下総)行徳古那屋裏手の場
四幕目 (武蔵)馬加大記館対牛楼の場
大 詰 (上野)白井城下の場
      (武蔵)扇谷定正居城の場



出演
尾 上 菊 五 郎

中 村 時  蔵

尾 上 松  緑

尾 上 菊 之 助

坂 東 亀 三 郎

坂 東 亀  寿

中 村 梅  枝

中 村 萬 太 郎

市 村 竹  松

尾 上 右  近

尾 上 左  近

市 村 橘 太 郎

河原崎 権 十 郎

市 村 萬 次 郎

市 川 團  蔵

坂 東 彦 三 郎

市 川 左 團 次

ほか 


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テーマ:舞台の感想 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2015/02/17(火) 21:24:04
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