Jellyfishの散財して…ぐだぐだ。

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台【阿弖流為】@新橋演舞場 27年7月23日再見



先日、初見の感想を書いた阿弖流為(あてるい)ですが、
e+の貸切上演のチケットをとってもらい、再見致しました
あまりの感動に、即、感想を書かせていただきます

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千秋楽が近くなり、ずいぶん汚れてしまいましたねぇ
今回もこの光で満点の星空をみんなで作りました。
前回よりも見渡せるお席でしたので、
ワタシも星空を少し見る事が出来ましたわ。

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この日はe+貸切公演のため、特別価格で少しお安く、
演舞場で人気のアイス最中付きでしたわ

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お食事は定番のとろろ蕎麦(冷)
今月特製のそ~めん(染)五郎()とかいうのがあったらしいです。
HPにも載ってないなんて…なんでじゃあ~

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前回の感想はこちら→初見の感想


 古き時代、日の国――。
大和朝廷は帝による国家統一のため、
帝人(みかどびと)軍を北の地に送り、
そこに住むまつとわぬ民、蝦夷(えみし)に戦を仕掛けていた。
その頃、都では、蝦夷の“立烏帽子(たてえぼし)党”
と名のる盗賊一味が人々を襲っていた。
それを止める一人の踊り女。彼女こそ立烏帽子。
女だてらの立烏帽子党の頭目だった。
町を襲う盗賊が自分たちの名を騙る
偽者であること暴くため変装していたのだ。
そこに都の若き役人、坂上田村麻呂もかけつける。
さらに“北の狼”と名のる男も現れ、偽立烏帽子党を捕える。
この事件をきっかけに北の狼と田村麻呂は、
互いに相手に一目置くようになる。
だが、北の狼と立烏帽子は、
蝦夷が信じる荒覇吐(あらはばき)神の怒りを買い、
故郷を追放された男女だった。

 北の狼の本当の名前は、阿弖流為(アテルイ)。
故郷を守り帝人軍と戦うため、
立烏帽子と二人、蝦夷の里に戻ることにする。
荒覇吐神の怒りをおさめた阿弖流為は、
蝦夷の兵を率い、帝人軍と戦う。
彼の帰還を快く思わぬ蝦夷の男、
蛮甲の裏切りにあいながらも、胆沢の砦を取り戻した彼は、
いつしか蝦夷の新しい長として一族を率いていく。

 一方、田村麻呂も、帝の巫女である姉、御霊御前(みたまごぜん)や
右大臣藤原稀継(ふじわらのまれつぐ)らの推挙により、
征夷大将軍として、蝦夷との戦いに赴くことになってしまう。
阿弖流為と田村麻呂、互いに認め合う二人の英傑が、
抗えぬ運命によって、雌雄を決する時が来ようとしていた。

HPより抜粋



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私的感想はこちらです…




阿弖流為 市川 染五郎
坂上田村麻呂利仁 中村 勘九郎
立烏帽子/鈴鹿 中村 七之助
阿毛斗 坂東 新 悟
飛連通 大谷 廣太郎
翔連通 中村 鶴 松
佐渡馬黒縄 市村 橘太郎
無碍随鏡 澤村 宗之助
蛮甲 片岡 亀 蔵
御霊御前 市村 萬次郎
藤原稀継 坂東 彌十郎



最初に拝見してから2週間ほどですが、
これほど急速に完璧な作品に仕上げてしまうのか
と感動しました。
其々の個性が秀でて、素晴らしい舞台に仕上がっていました
再演、決定だと思います。
東京での公演であれば、必ず参ります

阿毛斗の新悟丈。やはりこの方は声が特に良い。
いつもなら、女形としては気になってしまう長身の方ですが、
他の蝦夷とは、距離を置く、凛とした巫女がそこに居ました
巫女は、女性であって女性ではありませんので、
長身の女形さんの新悟丈は、適役だと思いましたわぁ

五月人形(笑)の黒縄の橘太郎丈、 随鏡の宗之助丈、
TVで出てくる『おぬしも悪じゃのぉ~』という
絵にかいたような小っちゃい悪者
こういう小狡い悪党がいてこそのヒーローです

前回の感想では触れませんでしたけど、
蛮甲役の亀蔵丈。
今回も良い味を出していました
緩急が必要な舞台で、重要なお方です。
生き意地の張った男。熊子との深い信頼関係。
亀蔵丈でなくては出せない、老舗の味です

そして、前回にも増してお美しかった御霊御前の萬次郎丈。
圧倒的な存在感。威圧感。流石の一言です。
ぶれない御霊御前は、萬次郎丈の生き方にも通じている
と、筋書きを拝読して思いました
ラストで蛍光色のネイルをしているように見えたのですが
気のせいかしら~

前回拝見した時は、稀継が殺される場面が気になったのですが、
今回はキッチリ改善されていました
その演出の後、歌舞伎らしい最期を迎える彌十郎丈。
猿翁丈、勘三郎丈とご一緒に新しい歌舞伎を作られてきた方です。
今回の作品でも大きな支えとなっていたことでしょう

全力投球で真っ直ぐな性格の田村麻呂の勘九郎丈。
ニンにあったお役ですし、セリフも動きも勘九郎丈らしく、
キレがあり熱い男でした
中村屋らしい見得や花道の引っ込みも素晴らしく、
楽しめましたわぁ
染五郎丈の憂いのある阿弖流為とどちらもカッコイイ
どちらがより素敵か…悩むところですねぇ(?)
のりパパ(勘三郎丈)は今回も何処かでご覧になっていたでしょうから、
間違いなく悔しがっていますねぇ。
ご存命であれば、翌月の納涼歌舞伎でとんでもない作品を
歌舞伎座で演ったことでしょうねぇ。
それに、勘三郎丈の劇団☆新感線の舞台も拝見したかったわぁ

立烏帽子、鈴鹿、実ハ…の七之助丈。
彼のお役を拝見して、
この作品を歌舞伎にして正解と強く思いました。
三つ(?)のお役をこなしていた七之助丈。
特に幕切れ近い場面では、
初見の時よりも、より神々しい台詞回しになっていて
背筋がゾッとするほどの怒り、哀しみ…
複雑な思いにこころが締め付けられるようでした。
ころころと変わる、表情、声色、動き…
歌舞伎の女形でなければ、出来ないであろう
美しさ、妖しさ、純粋さ、神々しさです
あの衣装を着けてのシャープな殺陣も女形だからこそ

そして、染五郎丈の阿弖流為
もうね…惚れました 哀愁がたまりません。
初見では、うわずって聞こえていたセリフも
身体に響かせる高麗屋らしい発声で、力強く変わっていました
殺陣もバッチリでしたわぁ
蝦夷が使っている両刃の太い剣はかなり手首に負荷がかかりそうです。
事故後、違和感があると言っていた手首ですので、
お稽古は相当に大変だったのではないでしょうか…。
更に、孫悟空のように槍をブンブン振り回しながらの殺陣もあり
日頃とは違うことが多く、いつも以上に苦労されたことでしょう
その努力のすべてが、本当に感動的な舞台にしていました。
六方での花道の引っ込みでは、手拍子が起きて、
気持ちよさそうに引っ込んでいましたねぇ。
幸四郎パパがご覧になったら、さぞかし悔しがった事でしょう。
歌舞伎役者さんのお父様を思う時、
どうしても、悔しがるという想像をしてしまうのですが、
そこは役者としての性でしょうかねぇ

この日、何度目かのカーテンコールで
コミカルにおどけていた染五郎丈
お笑い大好きなのが思わず出ちゃいましたなぁ。

初見の感想でも書きましたけど、
たくさんの見得があり、だんまりがあり、
七五調の台詞回しや、花道の引っ込み、
歌舞伎の愉しみがたくさん散りばめられていて、
知っている観客は、あの作品のあの場面と思いますし、
そうでない観客であっても、如何にも歌舞伎っぽいと
感じられて楽しいと思います
そういう意味でも、大向うさんがいらした方が良いと思います。
たまたまかもしれませんが、
初見の時は大向うがかかっていませんでした。
見得の連続に、メリハリがついていなかった気がします
荒覇吐の神や神の使いの獣も歌舞伎らしい演出で楽しめました。

幕開けの群舞、白い衣裳の巫女たちの舞など
日頃の舞台とは違い、動きだけで女性に見せる場面が
たくさんありましたけど、女性にしか見えませんでした
歌舞伎役者さんてスゴイなぁとつくづく思いましたわぁ。

それと、やはり生音は良いですねぇ。
いつもより明るい黒御簾内。
あの中でのドラム演奏は窮屈そうですけど、
役者さんの呼吸をよんだ演奏は、観ていて気持ちが良い
無論、出ずっぱりのツケ打ちさんも、生演奏者でございます。
本当にお疲れ様でございます。

千秋楽が近くなり、舞台が成熟したのを感じました。
其々の役者の輪郭がハッキリしましたし、
初見では、熊子だけ浮いてみえた笑いの場面も
あちらこちらに笑いの要素を入れ込んだことで、
違和感がなくなりましたし、
歌舞伎ってこんな感じもあるんですよといった
世話物の自由さも味わえました

初見で一番、違和感があったのは、
最後に出て来たねぶたでした
ワタシは、髭の濃い阿弖流為の肖像を見て、
蝦夷をアイヌと間違えていたのです。
考えてみれば、平安時代の初頭は北の地と言っても、
東北までですものね
ねぶたを共に楽しむ田村麻呂と
それを上から見守る阿弖流為と鈴鹿の姿にジーンとしました。

それにしても、日本にいらした八百万の神は
今は何処に。。。


こんなコラージュも作ったのだけど…染さまの目が美しすぎる




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  1. 2015/07/23(木) 23:52:03
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