Jellyfishの散財して…ぐだぐだ。

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舞台【 マクベス 】@パルコ劇場 2015年7月

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何が患者にあったのか。何が彼に「マクベス」を語らせたのか。
シェイクスピア4大悲劇の一つ「マクベス」を、ほぼ一人で演じきる。
National Theatre of Scotland版
“One-Man MACBETH"
舞台は精神病院。登場人物はたった一人の患者。
そして時折見守る看護師二人のみ。
監視カメラが、患者の全ての動きを、逃さず捕らえて映し出す。
観客は、患者に内在する「マクベス」の登場人物たちを介して、
あの忌まわしい物語を追体験する。
いまだかつてない革新的に生まれ変わった『マクベス』。

ウイリアム・シェイクスピアの作品群の中でも、
最も有名な心理劇「マクベス」。
その登場人物をほとんど一人で演じきるという
大胆かつ野心的なコンセプトの元に創り上げられた舞台が
National Theatre of Scotland(NTS)版「マクベス」です。

ジョン・ティファニーとアンドリュー・ゴールドバーグの
二人の演出家と実力派俳優アラン・カミングが
共同リハーサルを重ねて練り上げたNTS版「マクベス」は、
2012年6月スコットランドで初演後、
毎年世界中から優れた舞台を選りすぐり開催される
『NY・リンカーンセンター・フェスティヴァル』
(ROSE THEATRE)に招聘され、
同年7月、実力派俳優アラン・カミング主演で発表されるや、
演劇賞各賞を受賞した話題作です。
大好評を博して、2013年,
ブロードウェイのエセル・バリモア劇場にて
アンコール上演されました。(4月21日~6月30日) 

今回の日本公演は、本作品のオリジナル演出家である
アンドリュー・ゴールドバーグを招聘し、
National Theatre of Scotlandの全面協力で、
オリジナルの美術、衣裳、照明、映像、音響デザイン、
オリジナル演出による日本語版の上演で、
スコットランド、ニューヨーク以外では初の上演となります。
革新的に生まれ変わった舞台に、
観客はいまだかつてない
全く新しい「マクベス」を目撃することとなるでしょう。

どうぞご期待ください。

HPより抜粋


佐々木蔵之介さんがひとり舞台でマクベスを演ずるという
期待と不安をもって、とったチケットでした



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作:W.シェイクスピア
日本版演出:アンドリュー・ゴールドバーグ
翻訳:松岡和子訳「マクベス」より
演出:補谷賢一
主演:佐々木蔵之介


今回も…いきなり全裸になっていましたぁ
前回拝見した佐々木さんの舞台、
【ショーシャンクの空に】も全裸になっていましたわねぇ
ホントにがギリシャ彫刻ばりの肉体美でございまして、
今回は途中バスタブにも入ってましたから、
かなり露出が多かったかも~

…と、全裸ネタはこれまでとして、
コホン。コホン。

舞台は、タイル張りで、精神病院の一室と思われる大きな部屋。
(と書きましたが、遺体解剖室かと思うほど無機質な部屋でした)
三方を高い壁に囲まれ、いくつかのベッドとバスタブがあり、
上の方には監視カメラがついていて、
3つのモニター画面は観客に見えるように付けられています
さらに正面の壁の上方には
手術室のように 上から室内を見下ろせる窓が開けられていて
看護師たちが時々モニタリングしています。

開幕し、この舞台装置を見ると、
見ているこちらが寒々しくなるような雰囲気でした

そして、その部屋に血まみれのスーツを来た男が、
白衣の女性と男性看護師に付き添われて入って来ます。
部屋に入ると、男に病院着に着替えるように促し、
白衣のふたりは男の服を持ち、部屋を出ていこうとします。
部屋を出ていくふたりに
男は『今度はいつにしよう、3人で
と【マクベス】の魔女のセリフを口にして、
ひとりマクベスの語り(ひとり芝居)が始まるのです。

基本的には【マクベス】に登場する人物のセリフを、
演じ分けるように語って、進めていき、
魔女や亡霊などは、3台の監視カメラやモニターを駆使し、
さらに、浴槽に浸かってマクベス夫人を演じたり、
ダンカン王を殺す場面では、暗転の後、
手が真っ赤に染められていることで表現したり
…と、道具を見事に使っていました。

が、一番残念だったのは、
モニターがリアルタイムであるように使われていなかったこと
リアルタイムの映像だと思っていたら、
バンクォーの亡霊(マスクの男)が、まずモニターのみに現れ、
その後、実像が現れた時に、もっと、ぞ~~っとしたと思う
それは、最後のバスタブ内を写している映像でも
水中に顔をずっと浸けているとは思わなかったし…。

そして、マクベスを語る男の意図も分かり難かったかなぁ。
男は、ずっと大事に扱っていた紙袋から、
子供用のセーターを取り出します。
その前後の様子から、どうやら男は自分の妻と子供を殺して、
この精神病院に拘留されたらしいと解るのですけど、
【マクベス】の中で、
マクベスが殺すのは、マクダフの妻と子供ですから、
家族を殺した男とマクベスの話がリンクしない

【マクベス】の話を知らない方には、
もっと分からなかったのではないかと思いましたわぁ
地まみれの男が語るマクベスのセリフが
他の意味をもって聞こえるといったような事もなく、
マクベスのひとり語りにしか聞こえなったのでした。
でも、それは日本人では解らない感性であるような気もします。
この舞台は、イギリスの演出家が、
スコットランドを舞台にしたシェイクスピアを描いているのですから。
海外でも上演される歌舞伎について、
外国人では(現在の日本人のワタシでさえ)
理解し難い感性があるよなぁと、常々ワタシは思っているので。
だからと言って、海外公演を止めるべきとは思っていませんよ~

そして、これはワタシの勝手な期待なのですけど、
舞台装置の高い壁を見た時、バーナムの森が動く場面を
プロジェクションマッピングで、見せてくれるのかなぁ~と
思ってしまった~
この場面って、マクベスの象徴的な場面だと思っているもので…。

とは言え、ひとりで子の舞台を演じきった
佐々木蔵之介という役者のチャレンジは素晴らしいなぁ
と思います。
今後もいろいろな舞台に挑戦していただきたいものです
(ってエラそうですねぇ

ラストの場面、浴槽で危うく死にそうになった男を介抱し、
白衣のふたりが部屋を出ようとすると…
男は 『今度はいつにしよう、3人で
と、声を掛けます。
あの夜が、また始まるのかと思うと、哀しい気持ちになりました

夜の部を拝見すると、
看板にUNIQLOの照明が写り込んでしまうのでした



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  1. 2015/09/10(木) 22:01:48
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