Jellyfishの散財して…ぐだぐだ。

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台【実験浄瑠璃劇 毛皮のマリー】@あうるすぽっと 2015年12月



寺山修司の作品で、
美輪明宏さま主演の舞台を拝見している【毛皮のマリー】
独特の世界観の作品を花組芝居がどのように仕上げるのか
楽しみでございます
実験浄瑠璃劇って
凄そうな予感がしながら劇場に参りました


その前にざっくりとあらすじ。

男娼のマリーは、まるで美しい鳥を鳥カゴに閉じ込め、愛でるように、
美少年の欣也を部屋に閉じ込め、誰にも会わせず、
欣也の人生そのものを完全に支配している。

息子の欣也もまた、
母親のマリーの言いつけを守り、それに抗おうともせず、
マリーが部屋に放つ美しい蝶を追いかけることで、
世界を旅しているような気分に浸り、日々を過ごしている。

ある日、部屋に紛れ込んだ美少女が欣也の目の前に現れ、
外の世界に欣也を連れ出そうとする。
今までの漠然とした思いや疑問を美少女に指摘されて、
欣也の心は大きく揺れ、一歩を踏み出そうとするが…。



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 ネタバレあり…の
    私的辛口(?)感想です



毛皮のマリー、泉鏡花版という感じでした
徹底的な耽美主義に見えるのは、
深いところでつながっていて離れられないあの親子が
見世物小屋の見世物として、演じられていたからでしょうか

【毛皮のマリー】は2回くらい見たハズなのに忘れていた模様。
まさに和洋折衷で、
酒池肉林の模様をかなり露骨に表現してましたねぇ
小さい小屋ゆえに、見えるような見えないような…ではなく、
むしろ、紛い物をガッツリと見せつけるという趣向でした

新人の俳優さん、かなり良かったデス
それと…とってもバレエが上手い方いらっしゃいましたねぇ
かなり良い席だったので、じっくり見てしまいました。
その分、酒池肉林はゲップが出るくらいでしたけど…

劇の途中で、マリーの壮絶な過去と、
欣也の出生の秘密が語られるのですが、
マリーは今まで生きてきた自らの人生を憎んでいるのが判かってくる
その人生に復讐するかのように、息子を支配し、
本来の姿とは違うものに作りかえようとしている…。
ゾッとするセリフがあった。

『あたしは赤ん坊をひきとって育てました。
男の子だったけど、これからじっくり手間をかけて女にしちゃうの。
ひどい愚図だけど、心は純粋よ。
まるで小鳥みたいにみずみずしい坊や。
だから、それをあたしの手で作りかえて、
  今にSEXの汚物を捨てる
肉のクズカゴにしてしまうつもりなんだ。』

支配性の強い母親の愛情と、それに結局は抗えない息子との
近親相姦的な結びつきがずっしりと胸(子宮)に響いて、
何とも言えない…ひどい胸やけのような嫌な気分になりました。
以前に、母親の中には、子供を自分の身体の一部のように
感ずるひとがいると聞いた気がします
他人からは支配と見られる行動も、自分の身体の一部だから、
どのように扱っても構わない。と思っているというのです
そして、当然、それを支配とは感ずるはずもないわけです。
最近の事件に出てくる母親の中には、同じ様な感性なのかと
疑いたくなるような母親がいるように感ずるのは、
ワタシだけでしょうかね

話が脱線しました。
終演後、なんとも言えない重い気持ちになりました
…ハッキリと覚えていなかったのも納得デス。
それでも、また、暫くしたら見たくなるんだろうなぁ


幕際。
マリーは町で買ってきたお土産。と。言いながら、
外から帰って来た欣也にカツラを被せ、少女の洋服を着せていく。
『これからおまえはとってもきれいな女の子になるんですよ。』
と言いながら、欣也に化粧をほどこしていく。
欣也の頬をつたう涙を、母親は優しく拭うのです…。

ぞくっとするラストで、
見世物小屋の幕が閉じられました


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  1. 2016/02/17(水) 22:06:03
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