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舞台 【 遠野物語・奇ッ怪 其ノ参 】@世田谷パブリックシアター 2016年11月

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こちらは、先月拝見して、
感想が書き難い舞台で、放置していたんです(*´~`*)
毎回、舞台として秀逸であった【奇ッ怪】シリーズ。
三作目も期待して劇場に向かい、大満足して帰って来たのですけど、
それを文章で書くとなると難しくて…。
でも、思い出しながら、書いてみようと思います。

「奇ッ怪」 シリーズ第三弾!
超常的な世界観を真骨頂とする前川知大が、
異界との共生を綴る「遠野物語」をモチーフに、
現代の“奇ッ怪”な物語を紡ぎだす。

この世とあの世の境目に迷い込んだ者たちが、奇ッ怪な話を語り合う。
語り、演じるうちに、語り手自身の物語が浮かび上がっていく。
「奇ッ怪 其ノ参」では「遠野物語」を語りながら、
語り手たち、つまり私たちの現在を問い直します。
「遠野物語」は柳田国男が不可思議な遠野の伝説を聞き記したもの。
「願はくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ」と序文にある。
昔話とも単なる怪談とも違う、孤高のテキスト。
柳田は「遠野物語」を世に出すことで、いったい何を語ろうとしたのか。
近代化が進む変化の時期に、「遠野物語」は出版された。
今「遠野物語」を語ることで、
私たちが失って久しいもの、
失いつつあるもの、
そしてどこへ向かおうとしているのか、
舞台の上で考えます。
―― 前川知大 (脚本・演出)


緻密な構成と筆致で、
身近な生活と隣り合わせに現れる異界を描きだし、
多くの演劇ファンを唸らせてきた前川知大。
世田谷パブリックシアターは、前川知大脚本・演出による
「奇ッ怪」シリーズを2009年より継続して上演してきました。
そしてこの度、『奇ッ怪~小泉八雲から聞いた話』(09年)、
そして第19 回読売演劇大賞の大賞・最優秀演出家賞等を受賞した
「現代能楽集Ⅵ 『奇ッ怪 其ノ弐』」(11年)に続く
シリーズ第三弾、『遠野物語・奇ッ怪 其ノ参』を
2016年10~11月に上演します。

今回の「奇ッ怪」は、
民俗学者・柳田国男が遠野盆地~遠野街道にまつわる民話を集録した
「遠野物語」をモチーフとします。
河童や天狗といった妖怪たちから、死者、神に至るまで
様々な異界のものたちと生きてきた人々の記憶の集積を、
超常的な世界観を真骨頂とする前川が、
日本の演劇界を賑わす魅力ある出演陣と共にどのように紡ぎだすのか、
ご期待ください。

HPより抜粋



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私的感想です…


【原作】 柳田国男 (「遠野物語」角川ソフィア文庫)
【脚本・演出】 前川知大
【出演】
仲村トオル 瀬戸康史
山内圭哉 池谷のぶえ 安井順平
浜田信也 安藤輪子 石山蓮華


ストーリーライン

今は昔、あるいは未来。舞台となる世界は、
現実から少しずれた架空の日本。

社会の合理化を目指す「標準化政策」により、
全てに「標準」が設定され、逸脱するものは違法とされた。
物事は真と偽、事実と迷信に明確に分けられ、
その間の曖昧な領域を排除した。

管理の整った首都圏は標準に染まり、
地方も固有の文化を失うことで衰退しつつある。
作家のヤナギタは、東北弁で書かれた散文集を
自費出版したことで、任意同行を求められた。
方言を記述したうえ、内容も迷信と判断され、
警察署の一室で事情を聞かれている。
迷信を科学的に解明することで著名な学者、
イノウエが召喚され聴取に加わった。
ヤナギタは、書物は標準語と併記のうえ、
内容も事実だと主張する。
それはある東北の青年から聞いたノンフィクションであり、
流行りの怪談とは違うと話す。
しかしイノウエは、書かれたエピソードは
科学的な解明が可能なものに過ぎないが、奇ッ怪なように
書くことで妄言を流布し、迷信を助長するものであると批判する。
散文集のエピソードについて二人が議論をする内に、
次第にヤナギタが著作に込めた思いや、
イノウエが怪を暴き続ける個人的な理由が浮き彫りになっていく。
そんな中、ヤナギタに物語を語った東北の青年、
ササキが警察署に現れる。
イノウエはササキに真意を求める。
しかしヤナギタはササキが現れたことに動揺している。
彼は今ここに居てはいけないのだ…。
散文集(「遠野物語」)のエピソードを紹介しながら、
ヤナギタとイノウエは真と偽、事実と迷信、
この世とあの世といったものの、
間(あわい)の世界へ迷い込んでいく。

HPより抜粋



山内圭哉さん扮するイノウエが、関西と思われる言葉で
観客に話しかける、所謂、客いじりから始まった舞台
軽妙な語りで、明るい話なのかと思っていたのですけど、
検閲官のような人物が現れ、
話は次第に重い、考えさせられる内容に変わっていき
観客を異空間へと連れていくのですΣ(´Д`*)

同行を求められたヤナギタがイノウエ達に
「遠野物語」を語り始めることによって
話は進んでいくのですが、
そこに登場するのが、ササキと、その祖母である物語の語り部。
ヤナギタの聞いた物語は、ササキの語った話。
その話は彼の祖母から聞いた話であり、
祖母は、また遠野の人々から聞いたのでした(;゜0゜)
実際に、見聞きしたモノではないのだから、
これは事実ではないので、迷信だと言いきるイノウエ。

こう書いただけでも分かり難いと思うのだけど、
さらに観客は「遠野物語」の過去に遡り、物語を目の前で目撃し、
また、それをヤナギタに伝えるササキの様子を
インサートされた場面として見ながら、現在の取調室を見る。
時間軸がぐにゃりと曲がったような空間に居るなぁ~と
感ずる。その感覚は体感に近かった。。。
そして、さらにその場所が、
この世とあの世の境目であるらしいと認識した時、
『伝えましたからね…』と言ってヤナギタは去っていく。
その場に残ったイノウエと同様に観客が不安を抱いた瞬間に暗転し、
終幕(。Д゚; 三 ;゚Д゚)

こんなにぞわっっとした幕切れはありません。
今、自分が何処にいるのかわからなくなるような感覚で、
どうしようもない不安と、背中に何かがいるようなぞわぞわが
しばらく残りました(;゜0゜)


語り部。。。。
戦後70年…大きな声ばかりではなく、
小さな声も聴いてみたいと思います。
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  1. 2016/12/31(土) 16:37:52
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