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jellyfishのひとりごと

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 NINAGAWA 十二夜 】


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数年前に歌舞伎座で拝見した歌舞伎 【 十二夜 】
原作・シェイクスピア×演出・蜷川幸雄×歌舞伎
この春にはシェイクスピアの本場の
ロンドン公演を実現し、スタンディングオベーションをあびたという、
ロンドン版 【 NINAGAWA十二夜 】
凱旋公演として日本に帰ってくるというので、
観に行って参りましたよ

ここ数年で歌舞伎以外の舞台や映画など、
露出が急激に増えている菊之助丈が三役というか
二役勤めまする…

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ネタバレあり…の私的(辛口)感想です
 

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航海中、嵐に遭い、難破して双子の兄斯波主膳之助と
離ればなれになってしまった琵琶姫は、
舟長の磯右衛門の助けで、男装して獅子丸と名乗り、
大篠左大臣に小姓として仕えはじめます。
その大篠左大臣は、大納言家の織笛姫に想いを寄せています。
しかし、姫は左大臣の愛に見向きもしません。
その上左大臣の使者である獅子丸に一目惚れしてしまいます。
その獅子丸、すなわち男装の琵琶姫は、
ひそかに左大臣を恋い慕っているものの、
男の姿ではどうにもなりません。

一方、織笛姫の叔父の左大弁洞院鐘道は、
何かと小うるさい家老の丸尾坊太夫に
目の敵にされています。
坊太夫が姫に心を寄せていると知った洞院は、
恋人の腰元麻阿、右大弁安藤英竹らと
日ごろの仕返しにと一計を企み、
その計画にまんまとはめ、坊太夫は散々な目に
遭ってしまいます。

その騒動の最中、嵐の中、海賊に助けられ、
九死に一生を得た主膳之助が現われます。
獅子丸と瓜ふたつの主膳之助の出現に、
織笛姫、大篠左大臣、獅子丸の恋の思惑が絡んで、
周囲は大混乱。さて恋の行方は――。


定式幕が開くと全面が鏡
お馴染みの蜷川演出ですねぇ。
鏡が透き通り舞台が見えるようになると、
舞台いっぱいに満開の大きな枝垂れ桜の木々。
チラチラとさくらの花びらが舞い散る下、
オルゴールのように響くチェンバロの音色と
少年合唱隊の透き通る声
夢のような場面で、ロンドンの方々はここで、
まず引き込まれちゃったでしょうねぇ

シェイクスピア作品にはお馴染みの道化役は
捨助という阿呆者として登場します。
賢い者が阿呆者を装っているとされる捨助は
物事のホントウを見抜いているようですな
自ら賢者と風潮している坊太夫は馬脚を現し、
そのいたずらを企てた者たちも
痛い目をみて、
コメディといっても、ぴりっとしているのは
流石にシェイクスピアですね

合わせ鏡のような双子の兄妹(菊之助丈の二役)
賢者の黒坊太夫と成れの果て()のウコン坊太夫、
と阿呆者の捨助(菊五郎丈の二役)の裏表
そっくりな姿、同じこころ
人の心のなかにある真逆の気持ち
大道具としていたるところに出て来る鏡
物語の象徴となっているし、
同じ役者が演じることにも意味があるようですね。

教育テレビの 『 極付歌舞伎謎解 』 で説明を聞いた回り舞台
大道具を回す事で、スピーディに場面展開が
出来るというだけでなく、映画でいうカットバックのような、
≪一方、その頃、○○では…≫という
意味合いもあるのだそうです

【 東海道四谷怪談 】などは、
お岩が毒薬で苦しんでいる頃、
夫の伊右衛門は新たな女と会っている場面
交互に見せることで、盛り上がっていきますもん。


と思ってみると、道具が回る間に
≪一方、その頃、○○では…≫という、
ト書きが聞こえるようでした

歌舞伎の通し狂言と言えば、大抵は休憩を含んで
4時間程度で、2回休憩でしょ
前回も同じようだったと思うけど、
今公演は40分の休憩を含めて3時間40分
だいぶんシェイプされたようです。
道化の捨助が物語の合間を繋ぎ、物語の分かり難いところを
解説してましたが、言葉の壁があるからか
ずいぶんとカットされたみたいですね

左大臣は織笛姫に恋やつれ
そんな心を癒してくれるのは小姓の獅子丸。
内心 『獅子丸が女性であれば…』 と
心穏やかでなく、男色にも悩む独白が有ったと
思うんだけど…そこは残して欲しかったなぁ
全体として、登場人物のキャラが弱くなった印象があるなぁ
まぁ、初見は鮮烈な印象がありますから、
仕方がないのかなぁ

とは言え、愉しい舞台であるのは間違いないです

斯波主膳之助/獅子丸実は琵琶姫  尾 上 菊之助             
織笛姫  中 村 時 蔵         
右大弁安藤英竹  中 村 翫 雀           
大篠左大臣  中 村 錦之助              
麻阿  市 川 亀治郎        
役人頭嵯應覚兵衛  坂 東 亀三郎           
従者久利男  尾 上 松 也           
海斗鳰兵衛  河原崎 権十郎            
従者幡太  坂 東 秀 調           
比叡庵五郎  市 川 團 蔵          
舟長磯右衛門  市 川 段四郎         
左大弁洞院鐘道  市 川 左團次        
丸尾坊太夫/捨助  尾 上 菊五郎


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テーマ:観劇・劇評 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2009/06/19(金) 21:53:39
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