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jellyfishのひとりごと

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 蛮幽鬼 】


20091013210039


この日の朝、
起きたとたん、ベッドの上で悶絶してしまった
腰の痛みが鈍痛から激痛

ちょっと、悩んだけれど、
ど~しても行きたかったので、
シップ&コルセットのいでたちにて、
新橋演舞場に参りましたわぁ

ランキング挑戦中です。
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ネタバレあり…の私的辛口()感想です
 

あらすじ

遥か昔。
島国・鳳来国では
各地の豪族が領地を争いながら統治していた時代を終え、
ようやく一つの政権が出来上がりつつあった。
政権は今後の統治の為、
鳳来国の若者4人を果拿の国に留学させる。
彼らは国をまとめる精神的支柱としての
『蛮教』を熱心に学んでいた。

数年を経て、
帰国の日を数日後にひかえていたある日、
その中の一人、京兼調部が暗殺された。
稀浮名、音津空麿の裏切りによって
伊達土門は、濡れ衣を着せられる。
無実の罪により監獄島に幽閉された土門は
濡れ衣を着せた二人への復讐と調部の敵討ちを誓う。

監獄島から脱出出来ぬまま、10年の歳月が流れた。
諦めず牢獄の壁を掘り進めていた土門は、
サジと名乗る両手足を鎖に繋がれた男の牢へとたどり着いた。
復讐を手伝うと誓ったサジを助け出し、
共に脱獄する。

鳳来国で唯一『蛮教』を広める権利を得た浮名と空麿は、
帰国後、高額のお布施を納めるほど徳が高いというように、
教義を自分たちに都合よく作り変え、
彼らの父親たちと共に権勢をふるっていた。

ところが、最近、都のはずれでは、
食べるものにも困った人々に粥を配りながら
教義をとく『蛮心教』に支持が集まりつつあった。

ある日、『蛮教』に疑問を抱く大王の妃、美古都は、
彼女を護衛する刀衣を伴い
『蛮心教』の教祖、飛頭蛮のもとを訪れる。
この飛頭蛮こそが、
かつて美古都と将来を誓い合った土門であった。

やがて、宮中で『蛮教』と『蛮心教』の教義をめぐって、
飛頭蛮と空麿は教義問答をすることとなる…。



無理したかいあり、愉しい舞台でした。
男はあくまで強く、格好良く、
女は美しく、心優しく、芯は強く
みたいな感じで定番ですけどね
痛い腰をかばいつつ、
スタンディングオベーションしてしまいました。

観客の客層は日頃の新感線の舞台に比べると
やや高めだったような
そして、オペラグラス所持率高し
上川さんと早乙女くんが舞台に出るといっせいに
観ていらっしゃいました
開幕と同時の大音量のロックに
ちょっとビビッてらっしゃったかな…

今回も展開が早かったですねぇ
演舞場の廻り舞台、
セリ、スッポンなど巧く使ってました。
それから、映像も…多用。
これは新感線でよくある演出ですが、
今回の映像に関しては
必要かなぁいうところもあったけど。
でも、あの時間で道具を転回しているのなら
仕方が無いかなぁと思うのですが、
熱くなった空気が冷めてしまうような
セリフとダブらせる映像を入れ込むなら、
美古都と刀衣の関係がわかるような映像が欲しかったよ。

2ヶ所、同時進行のお話ですから、
廻り舞台もぶんぶん廻していましたねぇ
演舞場の仕掛けをもっとも巧く使っていたなぁ
と思ったのは大セリ
セリ上にある階段を下っていくと、同時にセリが上がって、
盆を回すことで下の階に…と言う演出。
演者は上手から下手へセリを経由して
移動しただけなんだけどね。
歌舞伎ではよくある演出…の変形といった感じでしたが、
帰りの電車で、『ビックリしたぁ』『感動した』という感想を
たくさんお聞きしましたので、見慣れない方には
新しい演習で、相当驚いてたみたいです
歌舞伎の演出ってスゴイとつくづく思ったりして。
大道具の中で個人的に嫌だったのは
監獄島の牢の壁。メタリックな感じが嫌でした
安っぽいし…

上川さんの真っ直ぐな声、セリフ。一貫して強い。
正しく真っ直ぐな人間が裏切られた途端、
真っ黒な復讐の鬼となる
美古都に対しても、愛→裏切られた→憎しみ。
それでも、心の底に流れている人間の温かい感情は
消しきれなくて悩むわけだ。
その辺のところも上川さんにピッタリのお役でしたな。
殺陣も鮮やかでした

早乙女太一くんの今回のお役は美古都を護衛する刀衣
敵陣に潜り込む為には踊り子として潜入。。。
というところくらいしか、女形はなかったけれど、
普通に良かったわねぇ。
前に観た舞台でも思ったことだけど、
若干声の出し方が気になるとこあるのだなぁ
殺陣は身軽で少林寺っぽくて果拿の国を思わせました。

堺雅人さんの曲者ぶりは映像でなくても
表現出来るんだなぁ
あの声と妙に爽やかな笑顔(この笑顔はツボ)は
舞台でも活かされていました
サジというつかみどころのない役にピッタリ
あとは…殺陣だなぁ。頑張って下さいませ。
とは言え、ワタシの中では主役じゃなくても
この舞台のMVPでございます

そして、新感線の面々。
橋本じゅんさんってなんだろう
嫌~な役やっても憎めない独特のキャラ
今回もハジケてました
高田聖子さんの歌声、ホントにキレイ。
切ない女心を秘めた役柄も含め、今回もデス
粟根まことさんをはじめとした新感線主導の殺陣がなかったので、
殺陣シーンにの迫力がちょっとだけ欠けたかもネ
やっぱり、殺陣あっての新感線だしょ

面白かったのだ。ホントに
ただ…敢えていうと。
新太さんが居たらどうだったろうとか思ってしまう。
惜春の行動がねぇ…酷すぎだよね
厚みというか懐の深さみたいな。
言葉では表現しない余白というようなものが欲しいのだ。
それとも、薄っぺらに見えた
道活親子や空麿親子の愛情と対比させたかったのかな

この殺しの連鎖を見せ付けられて、
土門は復讐の無意味さを感じ、芯が揺らぐわけだけど、
親友・調部の敵討ちをして、調部が真に願った国に
鳳来国を導こうとシフトチェンジする。
この辺り、巧いなぁと思った。
でも、美古都が大王に嫁いだことで、
彼女の愛情を疑うところは歌舞伎なみの単純さ
ラストは輝いていたけれど、美古都のシーンが少ないかなぁ。
男性中心でストーリーが流れていくのはいつもなのだけど、
稲森いずみちゃんなんだし、もうちょっと使って欲しかった。

観ていてメチャクチャ愉しかったし、
スピーディな展開と圧倒的なキャストの魅力で、
バツグンな舞台であったのは間違いないです
さらに、余白の部分を と思うのは贅沢かなぁ
時間の関係で削ったのかもしれないけれど…
敢えて言わせてもらいたい
脚本か演出に更にもう一工夫をお願いしたい


作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
キャスト:
上川 隆也
稲森いずみ
早乙女太一
橋本じゅん
高田 聖子
粟根まこと
山内 圭哉
山本  亨
千葉 哲也
堺  雅人


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テーマ:舞台の感想 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2009/10/17(土) 20:09:29
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