舞台 【 印獸 〜ああ言えば女優、こう言えば大女優。〜】

ねずみの三銃士(池田成志、生瀬勝久、古田新太)
の企画舞台の第2弾は
【印獸】
ねずみの三銃士の3人共がそれぞれ
舞台でリーダーになりうる曲者の俳優

その三銃士に宮藤官九郎が台本を書き、河原雅彦が演出する

「消化不良っぽい、見終わっても、『えぇ〜終わり
』って感じの気持ち悪くて、なおかつ怖い舞台にしたい
」と意気込みを語っていた古田新太さん。
そうかぁ消化不良ねぇと覚悟して参りました

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ネタバレあり…の私的辛口(
)感想です
今回のあらすじはわりと単純。
ケータイ小説作家、絵本作家、風俗ルポライターの3人は
若い編集者によって、片田舎のある館に
言葉巧みにつれて来られた。
たどり着いた部屋で3人がくつろごうとしていると
部屋の床が突如抜け、3人は真っ逆さまに
下の部屋へ落とされ、その部屋で監禁される。
解放の条件はある大女優の半生を書き上げること。
しかし、自らを大女優だと言う女優は世間的には
まったくの無名の役者であった…。
館のある森
に向かう車の背景、車から降ろされ、森を歩く作家たちの背景、
学生の頃のお楽しみ会で使った
プロジェクター(
)を思い出しました。ロールに書いた背景をくるくると巻き取ることで
動いているように見せる…という適度なチープ感が

森に入り込んで行く編集者が幕の隙間にふっと
消えるところなんかは応用編
だね。前回の 【 鈍獣 】 は若い女優さんとの絡みで
わぁ〜


っとスッゴク盛り上げておいて、最後にパスっっとハシゴを外された感がありました

評判がスゴク良い舞台だったけど、
ワタシは正直苦手でありました

そんなねずみの三銃士企画作品と思っていても、
この曲者役者3人とクドカンが作り出す舞台の
目撃者でありたい
と思ってしまう舞台好きの性
恐い
舞台と聞いていたので、尚更、緊張していましたが、
プロジェクターでなんとなく和んでしまい、
この世界へと引き摺りこまれたワタクシなのでした

面識のないハズ
の3人がそれぞれ女優との接点があり、彼女にとって怨みの半生の落とし前を
彼らの筆によって描かせようとする

なんか…執拗なんだよね。
人間のどろっどろしたものを感じて、ぞぉ〜っ
とする。心理的な恐さと、追い詰められていく感。
通常は座長女優であるところの三田佳子
を迎え、男でも女でもない女優という生き物の
恐さを描いてました

母でもなく…的なセリフもあったし、
いろんなことさせちゃってます

三田さんもいつもとは違う経験で愉しんでるのかなぁ〜

母に関しては…最後にフォロー的なセリフもあったしね

女優っていうのは世間からの目も厳しいし、
俳優にも増して因果な商売ですな

でも更に怖いのは作家
なのか…クドカン
俳優にしろ、作家にしろ、『自分の職業だ
』と宣言することは出来るけど、
その職業で実際に食べられている人は
ほんの一握りですもんね

なんとしても、這い上がりたい
、作家と言うからには印税をたんまりもらってみたい

というのも、分からんでもない。
人が生きていれば、必ず誰かと接点があって、
悪意ではなく
、或いはちょっとした遊び心
で、場合によっては好意
をもって、起こした言動が自分の知らぬところで、相手を追い詰め、
憎しみまで抱かせていようとは
怖い話でございます

ワタシにも良かれと思ったことで恨みを買う
というようなこと…あったわねぇ

観てから、少しずつ閃き
があって、恐さが増す舞台でございます。
っというような結論はいらん芝居なのかも。
そしてそれを手掛けた俳優たちもまた怖い
…てか。怪優共にやられたかな

[作]宮藤官九郎
[演出]河原雅彦
[CAST]
三田佳子
生瀬勝久 ・ 池田成志 ・ 古田新太
岡田義徳、上地春奈
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