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jellyfishのひとりごと

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 マクベス 】





今週は観劇三昧の週。
前日の【変身】に続いて観たのは、
野村萬斎氏の演出・主演の【マクベス】

ご存知かと思いますが…いちお、あらすじ。

スコットランド王・ダンカンに仕えるマクベスとバンクォーは、
ノルウェーとの戦いで勝利を収めた帰路の途中、
嵐の荒野で三人の魔女に出会う。
魔女は
『マクベスは、コーダーの領主、
 ついで、スコットランド王となり、
 そして、バンクォーの子孫が王になるであろう』
                        と予言する。
その直後、ダンカン王の使者が、
マクベスがコーダーの領主に格上げされたことを伝える。
魔女の予言が正しかったことを知ったマクベスは、
王位への野心を抱き始める。

魔女の予言を
夫からの手紙によって知らされたマクベス夫人は、
力ずくで王位を手に入れさせようと考える。
そんなある夜、
ダンカン王がマクベスの城に泊まるという伝令が入り、
夫人は弱気になるマクベスの背中を押し、
マクベスも遂に暗殺の決意を固め…。


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私的、辛口()感想です…
 

蜷○氏であれば、4時間近くかかるであろう
【マクベス】を休憩なしの90分で完結させた
かなり削ぎ落とした【マクベス】でした

もしかしたら【マクベス】を知らないと
少々展開が早過ぎて、
分かり難かったかもしれませんなぁ
でも、ワタシ個人としては、
削ぎ落とした分、マクベスとマクベス夫人の
心の壊れていく様がハッキリ解った気がします
心に巣食うた魔女
囁きが際立ったように思いましたねぇ。

きっと、誰の心にも、深~いところに、
長い時間をかけて溜まっていった澱が
あるような気がするのですよ。
その澱の存在を知っているからこそ、
たまに、自らを正しく導くような気がします
キレイは汚い。キタナイは綺麗。

今までの舞台では、
イマイチ理解できなかったところも
解った気がしました
あれだけ強気だったマクベス夫人が
急激に心を病んでいくのが妙な感じだったのね。
でも、この舞台を観ると、
マクベスへの愛ゆえなのかぁと感じましたわ。

野心を持ちながらも
武士道にも通ずる真っ直ぐな心を持っていた夫。
その夫
己を守る為ならば、どんな非道をも恐れぬ男
変えてしまったことへの後悔、懺悔…。
そして、自らの中にもあった忠誠心や道義が
彼女の精神を破滅させていくという図が
すんなりと飲み込めた舞台でございました


異彩を放つ演者5人がプロ中のプロ
萬斎さんの発声やら演ずる人間の掘り下げ方なんかは
まぁ、もう語る必要は無いと思うのですが…

そして、これ、また、情熱的で魅惑的な
秋山菜津子さんのマクベス夫人
もしかしたら、この配役でこそ、
先ほどのマクベス夫人の心理がすんなり入ってきたのかも。
単なる、悪女とか悪妻には見えなかったもの

更に、天井桟敷→万有引力の
高田恵篤さん・福士惠二さん・小林桂太さんの
パフォーマンスにはビックリです
性別を越えた魔女を演じつつ、
ダンカン王・バンクォー・王の息子マルコム
マクダフなどなど…マクベス夫妻以外の
全ての登場人物を演じています。
そうすることで、どんな人の心にもあるであろう澱…
魔女の囁きが聞こえるような
悪意が善意に、善意が悪意に。

毎年、この季節になると咲くハクモクレン
咲き過ぎて、だらしなくしなだれる姿を見る度に、
人の驕りや、退き際なんて言葉が浮かぶのですよ。
真っ白い花弁を少しだけ開いた楚々とした姿は
春を告げる優しい花に見えるのにと…
反省()したいような気分になるのです


しっかし、この【萬斎版 マクベス】という舞台は
回を重ねる毎に、成長していくのだろうなぁ



W.シェイクスピア作 河合祥一郎訳 『マクベス』より
[美術] 松井るみ
[構成・演出] 野村萬斎


[出演] 野村萬斎/秋山菜津子/高田恵篤/福士惠二/小林桂太


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テーマ:舞台の感想 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2010/03/17(水) 23:02:56
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