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jellyfishのひとりごと

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【 コクーン歌舞伎 第十一弾 佐倉義民傳 】





正保年間、
下総佐倉の領主の圧政に苦しんだ領民のために、
名主・木内宗吾が江戸へ出て
将軍に直訴した事件を扱った「佐倉義民伝」。
この作品は、歌舞伎には珍しい農民劇として
1851年の初演より
数多くの名優によって上演されてきました。
三百八十九ヶ村の総代として、
命を懸けて国そして民を守る男の
決死の生き様を描いたドラマティックな物語は、
いつの時代も見る者の心を打ち、
深い衝撃を覚えずにはいられない名作として
現在でも人気を得ています。

約160年前の初演では熱狂的な人気を得、
三ヶ月のロングランという大当たりをとったこの作品。
2010年6月、
シアターコクーンの空間でその熱気を蘇らせるべく、
串田和美、中村勘三郎らの手によって、
コクーン歌舞伎に新たな伝説が生まれます!! 


HPより抜粋



今年のコクーン歌舞伎は
例年になく地味な演目のようです
歌舞伎+ラップの融合
ハンカチ2枚は必須の涙・涙…の舞台と聞き
きっちりハンカチ2枚をバッグに入れて
コクーンへと向かいました


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ネタバレ…ありの私的辛口()感想です
 

なんだか、ず~んと、きました。
胸なんだか、頭なんだか分かりません。
そのうち、が~んとかなって、
この舞台の感想を書くのも遅くなりました。

この宗吾という人が生きていたという事実が
重いです。


今回の勘三郎丈は日頃とは違って
穏やかな穏やかな方になっていました
舞台装置もホントに地味でした。

幕が上がった最初は桜の木を望む部屋。
身分の高い武士の家らしい拵えにも見える
ので、やや華やか
ながら、その部屋で刀を振り回す侍。。。
その姿は尋常ではなくて、
お岩の姿に刀を振り回した伊右衛門のようでした

咲かない桜に、恐れを抱いて
『宗吾 おぼえたか()』と言っているあたり
この人物が宗吾の恨みを買うようなことしたのねぇ
と、観客は気付き この世界に引っ張り込まれちゃう。

この後は、ほぼ、ずっと
舞台上に小さな小舞台が2つ登場

その中には本物の土が入っていて
2つの並び方を変えながら、田んぼになったり、
甚兵衛の舟が繋いである印旛沼近くの岸になったり
江戸までの街道になったり…。
この土は登場する人物の衣装や足元を汚し
農民の生活を見せているのに役立っていたような

この土に現れているように
歌舞伎の様式美的なモノは一切、排除していて
現在の心の叫びであるところのラップにのせることで
より、リアルなモノを伝えたかった。
と、ワタシは理解しましたが…。

ただ最後のラップは
反戦を訴えるシュプレヒコールみたいで
なんだか先日拝見した、つかさんの作品みたいな感じ
巧く言えないんだけど、
もっと勘三郎さんらしい訴え方があるような気が
しないでもないのよねぇ。

主張を訴える舞台。
いのうえ先生は、庶民の明るさ・強さをベースに
蜷川氏は、大舞台で人の心に巣食う大きな悪魔を…。
それぞれ、あるじゃないですかぁ

ただね…確かに
ず~んと心には伝わったのですよ

スッゴク泣いたしねぇ
特に長男の彦七くんのセリフでやられちゃうんだぁ。

『殺される所を見てしまうと弟は怖がってしまうから、
 弟を先に殺して下さい』

その前から、本当に良くできた子なんですけど。
命乞いどころか、弟まで思うとは…
こういう子を育てた
宗吾・おさん夫婦の素晴らしさ
このシーン彌十郎丈はシンドイだろうなぁ
人一倍、涙もろいお方なんだもの。

よく分からなかったのが橋之助さんのお役・弥五衛門。
味方なのか敵なのか
枡のからくりの入れ知恵したのは一揆を起こさせる為。
宗吾の心にある直訴の思いを伝えたのは、
上野介の心が変わることを表している…
とすると、
弥五衛門は相当辛酸な過去があるんでしょうか
そうなると、おぶんを斬ったのは
自分と一緒にいるうちに
同じような心を持つようになってしまったからかな
書いているうちに少し整理出来ましたけど…
やっぱ、謎の人物だわぁ。

宗吾の祟るところも盛り込んだ方が
コクーン歌舞伎っぽくなったような気もするけど
今回は違うコクーン歌舞伎にしたかったんだろうなぁ








龍馬にしろ

宗吾にしろ

今の世に欲しいと思うから

人の心を揺さぶるのでしょうね






演出・美術 串田和美

出 演  中村勘三郎、中村扇雀、中村橋之助、坂東彌十郎、
     中村七之助、片岡亀蔵、笹野高史



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テーマ:舞台の感想 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2010/06/21(月) 22:34:12
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