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jellyfishのひとりごと

観て、食べて、試して…重箱のスミをつついて(?)感想をつぶやいております♪

舞台 【七月大歌舞伎 新橋演舞場・22年7月・昼の部 】





一、名月八幡祭(めいげつはちまんまつり)

越後の純朴な商人縮屋新助が想いを寄せるのは、
深川きっての芸者美代吉。
旗本の藤岡慶十郎という旦那がいるにもかかわらず、
遊び人の船頭三次を情夫にもつ奔放な女。
美代吉は借金を抱えており、
祭仕度の百両が用意できません。
そこで、新助は美代吉のために、
故郷の家や田畑を売り百両を工面してきます。
ところが藤岡から手切れの百両が届いた美代吉は、
新助につれない態度。だまされたと知った新助は、
深川八幡の祭礼の夜に......。

池田大伍が河竹黙阿弥の『八幡祭小望月賑』を、
近代的な視点で書き換えた新歌舞伎の名作


二、六歌仙容彩  文屋(ぶんや)

色好みの文屋康秀は、
小町を求めて御殿に忍びますが、
官女たちに阻まれて叶わず、その様子を洒脱に踊ります。
「古今和歌集」から小野小町と、
小町をとりまく五人の歌人を描く『六歌仙容彩』の中の一景。
江戸の風俗を織り込んだ清元舞踊をお楽しみ下さい。


三、祇園祭礼信仰記  金閣寺(きんかくじ)

謀反を企む松永大膳は、将軍足利義輝を殺害し、
その母親の慶寿院を金閣寺の二階に幽閉しています。
共に幽閉している雪姫に思いを寄せる大膳は、
夫狩野之介直信に代わって金閣の天井に龍を描くように迫ります。
そこへ此下東吉が現れ、大膳の家臣になりたいと申し出ます。
一方、手本がなければ龍を描くことができないと断る雪姫。
大膳は、雪姫を桜の木に縛りつけると、直信の処刑を命じます。
悲嘆にくれる雪姫が、
降りしきる桜の花びらをかき集め、足で鼠を描くと......。

全五段の浄瑠璃『祇園祭礼信仰記』の四段目にあたる一幕。



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ネタバレあり…の私的辛口()感想です
 

一、名月八幡祭(めいげつはちまんまつり)
      縮屋新助  三津五郎
    芸者美代吉  福 助
      船頭三次  歌 昇
  松本女房おつた  歌 江
      幇間寿鶴  寿 猿
    魚惣女房お竹  右之助
     藤岡慶十郎  歌 六
        魚惣  段四郎



たぶん初めて拝見する演目だと思うのですが、
先日、NHKで【籠釣瓶】をやっていたので
八ツ橋(TVでも福助丈だった)と美代吉が重なってしまった

でも、美代吉は深川芸者らしくパシッーっと啖呵を切ります。
こういうお役の福助丈はホントにスッキリして好きです
ご本人もお好きなのでは
勝手に想像しています

啖呵はきるけど、三次や、時には(お金の工面も頼む時だけ)新助に
猫なで声でべったりと甘えます
特に背後から絡みつく手が、なんとも艶っぽいというか
…エロいです。福助丈
この話に登場する美代吉を愛する男たちは
あの手を欲しかったのだろうなぁ
こういう色香がワタシにもあったら
人生変わっていたかもなぁ~っと
でも、あの手を持っていても、あそこまで身勝手だと
あぁいう最後になるわけですから…気をつけましょう

雨に打たれて濡れた浴衣姿で
床(地面)を転げて逃げ回っても
男に見えない福助丈…素晴らしい

ただ、本水を使うと
こういう惨劇シーンでも笑いが起こるのは如何なものか
と、コクーン歌舞伎同様に思ってしまった


三津五郎の新助が純朴な田舎者という設定だけど
生真面目で、一本気なところが粋じゃなくて
野暮ったい田舎者といった感じなだけで
スッキリしていて格好良すぎて、2枚目ぽかったわぁ

船で間男に会いに行く美代吉を見送るシーン
見惚れるというよりは
熱い目で追っているという風に見えました

美代吉に騙されたと気が付いた後は
魂が抜けたようになりフラフラと登場します。
でも、刀で美代吉に切りかかって行く時は
恨みの念だけでなく、湧き上がってくる
美代吉をひとりじめしたいといった強い愛情を
コントロール出来ずに
更に狂っていく様に見えて怖かった

江戸っ子らしい魚惣の段四郎や
おかみさんはぴったりだったけれど
美代吉の間男の船頭の三次には
もう少し色気が欲しかったかなぁ

でも、この話の登場人物で一番よい男は
歌六丈の藤岡慶十郎でしょう。
う~ん 格好良いお役です


二、六歌仙容彩
  文屋(ぶんや)
文屋康秀  富十郎



TVでは歩くのも辛そうな
お姿を拝見しているけれど
足が不自由なのを感じさせない滑らかな動き
面白く舞踊は拝見させていただきました。
お食事の後の、舞踊なので
時々、気が遠くなったところはお許しいただきたい



三、祇園祭礼信仰記
  金閣寺(きんかくじ)
      此下東吉実は真柴久吉  吉右衛門
            松永大膳  團十郎
              雪姫  福 助
           松永鬼藤太  権十郎
            山下主水  桂 三
            内海三郎  吉之助
            戸田隼人  種太郎
            春川左近  由次郎
   十河軍平実は佐藤虎之助正清  歌 六
            慶寿院尼  東 蔵
          狩野之介直信  芝 翫



もしや金閣寺も初めての演目だったかなぁ
団十郎丈に吉右衛門丈、さらに芝翫丈ですから
歌舞伎座さよなら公演のような豪華な顔ぶれでございます

でも、前半は團十郎丈の松永大膳と
吉右衛門丈の此下東吉という対決ながら
あんまり盛り上がらなかったかなぁ

盛り上がったのは此下東吉が雨どいを使って
滝の水を井戸に流し込んで
井戸の水をあふれさせて扇子で容器をすくい上げたところ?

それにしても
碁の勝負に負けて、機嫌を損ねた大膳が
碁石の容器を井戸に投げ込んで
「手をぬらさずに入れ物を取れ」と命じてたけど
一休さんかいなと突っ込んだワタシを
お許し下さいませ。

でも、最後の最後は
ど~~んと存在感が増して
團十郎丈、吉右衛門丈の対峙が素晴らしく
幕切れの後が気になるような気分になりました

それにしても、気高く、凛とした雪姫の福助丈が
美代吉とは同じ方には思えませぬ
…けど
登場のあたりは全く見えない
2階の右側は舞台の上手が見えないんですよ
3等席なら我慢しますが
2等席であそこまで見えないとは…
演舞場さんなんとかして下さ~い

桜の花びらがワッサワッサと
大量に落ちてくる中で見得をきる姿も美しく
客席からもため息がでるほどですが…
今は春じゃないからなぁとも思うワタシであります


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テーマ:舞台の感想 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2010/07/27(火) 20:53:09
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